6月11日に東京ドームで行われた2回戦第3試合、近畿大−中京大の観戦記です。
中京大の先発が今日も高木投手ではなく大矢投手。どんな試合になるか注目して観戦しました。

近畿大
000000000│0 H3 E3
10101011×│5 H7 E1
中京大

近畿大
有方(17)、増田(15)、北見(19)、宮原(13)−岸本、山崎
中京大
大矢(11)、磯部(17)、沢田(20)−森瀬

投手成績
近畿大
有方 2回 40球 被安打1 死球1 三振2 失点1(自責点0)
増田 2回2/3 49球 被安打3 四球1 三振1 失点2(自責点0)
北見 1回2/3 23球 被安打1 四球1 三振0 失点1
宮原 1回2/3 22球 被安打2 四球0 三振1 失点1

中京大
大矢 7回 86球 被安打3 四球0 三振8 失点0
磯部 1回1/3 16球 被安打0 四球0 三振2 失点0
沢田 2/3 9球 被安打0 四球0 三振1 失点0

(出場選手)
近畿大
5谷本(5) 4勝田(1) 7野間(7) 9坂上(8) D久保(28)→H伊藤(10) 3三木(23) 8八幡(4) 6米崎(9)→H酒井(31)→6田村(6) 2岸本(22)→2山崎(36)
中京大
9西谷(12)→7 4鈴木(23) 8秋山(1) 7川瀬(5)→9成井(4) D高橋(9)→H吉里(6)→H寺下(29)→H狩俣(24) 3江崎(27) 5金沢(2) 2森瀬(7) 6白井(8)

(試合経過)
1回裏、2死2,3塁からキャッチャーがちょっとこぼしたところに3塁ランナーの鈴木が生還。好走塁。中京大が先制。1−0
3回裏、ピッチャー交代、増田。2死2塁から4番川瀬がタイムリー2ベース。2−0
5回裏、2死2塁から3番秋山がタイムリー3ベース。ここでピッチャー交代、北見。3−0
7回裏、1死から1番西谷がソロホームラン。ここでピッチャー交代、宮原。4−0
8回表、ピッチャー交代、磯部。
8回裏、2死2塁から7番金沢がタイムリー3ベース。5−0
9回表、1死無走者でピッチャー交代、沢田。
中京大が完封リレーで快勝。2年連続ベスト8進出を決めました。

総評

中京大は高木投手が先発と思われましたが、大矢投手がマウンドへ。高木投手はコンディション不良とのこと。正直大ピンチかと思ったのですが、今季初先発だった大矢投手が東京ドームのマウンドで覚醒。MAX152km/hのまっすぐを武器に、スプリットやスライダーをうまくちりばめて的を絞らせずに近大打線を圧倒。7回、3安打8奪三振で無失点と快投を見せました。
正直リーグ戦前の期待値からは程とおい春の内容。本人が望むプロ入りも厳しいと思っていましたが、これで状況は一変。多くのスカウトが見つめる中での快投でしたし今後の投球次第ではありますが、かなり本人が願うNPB入りも近づいたかなと思います。
打つ方でも秋山選手がこの試合でも要所で活躍。ここまで6打数5安打2四死球とほぼ完ぺきな内容でこちらも大きくアピールした2試合となりました。
5番のDHのところだけ、色々試しながらですが、1番に抜擢した西谷選手にもホームランが出て、高木投手の離脱以外は完璧な内容で勝ち進んだ中京大。次戦以降に高木不在が響く可能性はありますが、強い内容で勝っていますし期待したいですね。
磯部投手も153km/hをマークし鮮烈な全国デビューを飾った。1日開けて3連戦と厳しい日程ですが、条件は相手も同じ。底力を発揮してほしい。
近畿大は1回戦をコールドで勝った打線が完全に沈黙。2回表に先頭の阪上選手が出てチャンスを作りましたが・・・。守備も乱れて流れを一度も呼び込めなかった。
高木投手を想定していたと思いますし、そこで別の投手に抑え込まれて心理的に追い込まれたかもですね。

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