5月20日にパロマ瑞穂野球場で行われた愛知学院大−中京大の3回戦の観戦記です。
勝った方が勝ち点5で完全優勝となる大一番。中京大はエースの高木投手が先発。愛知学院大は前日完投した岡村投手の連投というある意味奇策でぶつかりました。

愛院大
0000000011│2 H5 E4
0002000002│3 H10 E1
中京大
(延長10回タイブレーク)

愛院大
岡村(22)−小笠原
中京大
高木(10)−森瀬

投手成績
愛院大
岡村 9回1/3 138球 被安打10 四球4(4) 三振3失点 3(自責点0)

中京大
高木 10回 121球 被安打5 四球1三振 7四球 1三振 6失点。(自責点1)

(出場選手)
愛院大
8杉山(23) 6山田(7) 9福本(9)→R古川(35)→9 D森田(28) 5田中(5) 3金子(25) 2小笠原(12) 4中濱(10) 7浦川(2)
中京大
9加藤(3) 4鈴木(23) 8秋山(1) 7川瀬(5)→R成井(4) D西谷(12) 3江崎(27) 5金沢(2) 2森瀬(7) 6白井(8)

(試合経過)
3回裏、内野安打とバントヒットで無死1,2塁。2番鈴木のバントを岡村が好フィールディングで3塁アウトに。2死2,3塁から4番川瀬を敬遠で歩かせて、5番西谷勝負で遊ゴロ2塁封殺。岡村が0点でしのぎます。
4回裏、1死1,2塁から9番白井のバントで岡村が今度は悪送球。2塁ランナーが生還。中京大が先制。1−0
6回表に先頭の9番浦川がチーム初ヒットで出塁。2死2塁まで攻めるも3番福本は大きなライトフライに倒れ先制ならず。
7回裏、2死2塁で3番秋山を申告敬遠。4番川瀬が3ゴロに倒れ0点。
8回表、1死から8番中濱が両チーム初の長打となる2ベースで出塁。しかし9番浦川、1番杉山が倒れ0点。
9回表、2番山田がヒットで出塁。3番福本もヒットで続き、無死1,3塁。この時に福本が熱中症からか倒れてしまい一旦中断。代走が出て試合再開。無死1,3塁から4番森田が犠牲フライ。同点。2死2塁から6番金子がレフトフライに倒れ同点どまり。1−1
9回裏、2死から秋山が内野安打と盗塁で2死2塁とすると、川瀬を敬遠。5番西谷がセンターへライナーを打つも杉山がファインプレーで捕って3アウ十。タイブレークに突入します。
10回表、送って1死2,3塁から8番中濱がタイムリー内野安打を放ち勝ち越し。なおも1死1,3塁でしたが、9番浦川は浅いライトフライ。1番杉山もライトフライに倒れ1点どまり。2−1
10回裏、送って1死2,3塁。7番金沢を経験。8番森瀬がタイムリーを放ち同点。9番白井は3塁線に弱いゴロ。ピッチャーが取るも3塁ランナーが生還してサヨナラ。
中京大がタイブレークを制し、2年連続の全日本大学選手権出場を決めました。

総評

まずびっくりしたのが愛知学院大の先発が前日完投した岡村投手だったこと。そんなに球数は多くなかったとはいえ122球を投げてからの連投。本人は明日も全然大丈夫と前日の試合後に言っていましたが、その言葉通り熱投。初回から気合いの入った投球を見せて中京大打線を抑えていきます。
中京大はエースの高木投手が先発。こちらは1戦目に5回で退いていて、予定通りの3回戦の先発。ここを考えて登板イニングを考えてきたと半田監督はおっしゃっていました。
エースらしい投球で5回までノーヒットピッチング。徐々にフライアウトが増えてリズムに乗っていきます。
4回裏の中京大の先制は岡村投手のエラーから。ただ、その前のイニングで同じプレーをアウトにしていますし、そのエラーでの失点後に1番加藤選手、2番鈴木選手を抑えるあたりのメンタルの強さはすごい。その後も何度かピンチはあったものの9回まで1失点で抑えきります。
愛知学院大は後がない9回表、2番山田選手、3番福本選手の連打で無死1,3塁。ここで福本選手にアクシデントが発生して一時中断。高木投手にとっては嫌な時間だったのかなと思いましたが、逆に冷静になれたと本人談。同点まではOkという形で臨んで森田選手の犠牲フライでとどめたのはさすが。
愛知学院大としてはここで一気に逆転したかったところでした。
タイブレークも愛院大がキャプテン中濱選手のタイムリー内野安打で1点を取るも、もう1点が取り切れず1点どまり。
10回裏は1点リードのために1死2,3塁から満塁策を取るも、森瀬選手に同点タイムリー。9番白井選手のぼてぼての当たりが内野安打となり、中京大が制した形となりました。
最後のプレーは後味が悪くなりました。愛院大はピッチャーの岡村選手が取って3塁ランナーにタッチしたと主張。正直自分は見れていなかったので、わからなかったのですが・・・。かなり長く抗議も判定は覆らず。
最後の終わり方がきれいではなかったのが残念でしたが、大一番らしい激闘でした。
中京大は2年連続の全日本大学選手権出場。去年のベスト8を超える成績を期待したいですね。

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