5月12日にぎふしん長良川球場で行われた第1試合、岐阜協立大−朝日大の2回戦の観戦記です。
岐阜聖徳学園大とトップで並ぶ朝日大は、この日の第3試合で組まれている岐阜聖徳学園大に勝ってプレッシャーを掛けたいところ。
ただ相手の岐阜協立大は相良投手が先発。この日は状態が良く、最後のラスボスという感じで立ちはだかりました。

岐阜協立大
000100000│1 H8 E0
000000002│2 H5 E0
朝日大

岐阜協立大
相良(18)−堀山
朝日大
下里(19)−坂田

投手成績
岐阜協立大
相良 8回2/3 115球 被安打5 四死球3 三振11 失点2

朝日大
下里 9回 118球 被安打8 四球0 三振6 失点1

(出場選手)
岐阜協立大
9伊藤(44)→7 4池口(10) 2堀山(2) D小川(27)→H家田(1)→R藤原(23) 7堀之上(33)→7尾里(24)→H菅沼(8)→9大熊(21) 3山下(6) 5田中(3) 6西田(26) 8水野(4)
朝日大
9片野(1) 7佐藤(24)→H安立(3) 3二村(8)→R早川(23) 2坂田(22) 8野田(10) 5廣瀬(6)→6 D江口(9) 4太田(4) 6伊藤(7)→H早田(35)→6田中(2)→H徳原(39)→5小林(28)

(試合経過)
4回表、無死3塁から2番池口がタイムリー。岐阜協立大が先制。1−0
9回裏、1死1,2塁から5番野田の2ゴロでショートへのトスを取った後に落球。セカンドアウトは認められるも2死1,3塁とランナーが残る。四球で2死満塁となり、7番江口がレフトで2点タイムリー。朝日大が逆転サヨナラ勝ちを収め、単独トップに立ち、第3試合の岐阜聖徳学園大の結果を待つ形に。
第3試合で岐阜聖徳学園大が敗退したため、朝日大が11年ぶりの優勝を飾りました。

総評

岐阜協立大の相良投手は今シーズン不本意な投球が続きました。
前回の登板くらいから徐々に良くなっていると聞いていましたが、この日は球場ガンで149km/hをマークするなど、ボールの切れが本来のものに戻り、朝日大打線からも奪三振の山を築くなど、まさに朝日大の優勝に立ちはだかる壁となっていました。
チャンスは3回くらいは作ったのですが、8回までは生かせず。
岐阜協立大は4回に1番の伊藤選手の3ベースから2番池口選手のタイムリーで先制。ただ、ここからの下里投手の粘りも見事でした。8回表は無死1,2塁。9回表は1死1,3塁。このピンチを三振でうまく斬ったのが最後のドラマにつながりました。
9回裏は2死満塁からサヨナラ打を打ったのが1年生の江口選手。前の日の試合でも決勝打を打っていますが、こういうところで打てるメンタルの強さはすごいの一言。
江口選手の最後の打席は1−2と追い込んでいたところで、まっすぐで勝負に行ったことを相良投手は悔やんでいましたが・・・。満塁でしたし、打った方があっぱれですね。
ただ、試合そのものは9回裏1死1,2塁からの2ゴロで本来は終わっていました。この時のショートの落球が無ければ・・・。
朝日大は運もありました。それを生かしたチーム全員の勝利だったかなと思います。
11年ぶりの優勝、おめでとうございます。

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