10月12日に春日井球場で行われた尾東大会の準決勝、栄徳−東郷の観戦記です。
東郷は夏にベスト16へ進み、秋は県大会に進めなかったものの、中部大第一を破って今大会ベスト4に駒を進める等、好成績を続けています。現チームは初めて見るのでどんな試合をするか注目して観戦しました。

栄徳
130100100401|11 H18 E1
100050000400|10 H11 E1
東郷
(延長12回タイブレーク)

栄徳
森(11)、松原(13)、大石(1)−中村
東郷
小川(11)、渡邊(1)、大山(10)、井上(20)−坪川

投手成績
栄徳
森 3回 70球 被安打3 四死球5 三振2 失点1
松原 3回 56球 被安打5 四球2 三振1 失点5
大石 6回 79球 被安打3 四球1 三振10 失点4(自責点2)

東郷
小川 2回 40球被安打6四球1三振1失点4(自責点2)
渡邊3回65球被安打5四球3三振1失点1
大山5回91球被安打6四死球7(1)三振2失点5(自責点3)
井上2回30球被安打1四球1三振2失点1(自責点0)

(出場選手)
栄徳
3荒田 8河合 7生田 5山田 4新井 9後藤(12)→1大石(1) 6加藤→H里見(14)→6間瀬(15) 2中村 1森(11)→H吉口(9)→9
東郷
7竹田 6九澤 8落合 3成田 9大島(19) 5柘植(9) 4兼岡 2坪川 1小川(11)→H高見(14)→1渡邊(1)→H松尾(13)→1大山(10)→H安藤(15)→1安藤(20)

(試合経過)
1回表、1死1,2塁から4番山田がタイムリー。栄徳が先制。1−0
1回裏、1死2塁から3番落合がタイムリー3ベース。1−1の同点。
2回表、1死1,3塁から1番荒田のセーフティスクイズが成功(記録は犠打エラー)。2死1,2塁から3番生田がタイムリー。2死1,3塁から1塁ランナーがわざと1,2塁間に出て挟みにいく隙に3塁ランナーがホームイン。栄徳が3点を勝ち越し。4−1
3回表、ピッチャー交代、渡邊。
4回表、2死1,3塁から6番後藤がタイムリー。5−1
4回裏、ピッチャー交代、松原。
5回裏、1死満塁から7番兼岡がタイムリー。8番坪川が2点タイムリー。2死2,3塁から1番竹田が2点タイムリー。一挙5点取って東郷が逆転。6−5
6回表、ピッチャー交代、大山。
7回表、2死満塁から5番新井が押し出し四球。6−6
7回裏、ピッチャー交代、大石。
9回終了し同点。延長タイブレークに突入。
10回表、無死1,2塁から6番大石がタイムリー2ベース。無死満塁から8番中村がタイムリー内野安打。9番吉口が犠牲フライ。1死1,3塁から1番荒田のスクイズが成功。4点を勝ち越し。10−6
10回裏、無死1,2塁からヒットで無死満塁。7番兼岡が押し出し四球。1死満塁から代打安藤がタイムリー。1番竹田がタイムリー。2番九澤が犠牲フライ。4点取って同点。10−10
11回表、ピッチャー交代、井上。無死1,2塁から送って1死2,3塁。4番山田、5番新井が倒れ0点。
11回裏、無死1,2塁から見逃し三振、3ゴロ、1ゴロで無得点。
12回表、2死1,2塁から8番中村がタイムリー。栄徳が1点勝ち越し。11−10
12回裏、無死1,2塁から7番兼岡のバントを大石が好フィールディングで3塁アウト。その後2者が倒れ試合終了。
栄徳が12回までもつれたタイブレークを制しました。

総評

栄徳は序盤から点を重ねて優位に試合を進めていたのですが、2番手の松原投手が5回裏につかまり、逆転されます。
同点に再度追いついた7回からエースの大石投手がマウンドへあがり、7回から9回をパーフェクトピッチング。三振を7つ奪い、完璧な投球をみせます。
一方の栄徳打線は1回から9回まで毎回安打。毎回チャンスを作るも東郷のしぶとい守備にも阻まれ、勝ち越し点を奪えずに延長タイブレークへ入ることに。
10回表にタイブレークで4点奪い、試合は決まったと思ったのですが、そこから東郷の粘りも素晴らしく、同じく4点を奪って同点に。結局12回までタイブレークがもつれ、3時間55分と高校野球とは思えない試合となりました。
栄徳で目立ったのは大石投手の他は3番の生田外野手。かなり雰囲気のある打者でした。
東郷も野手はいい選手が多く、3番の落合選手、4番の成田選手、1番竹田外野手の他、1年生の柘植選手、兼岡選手も好選手でした。
4番手の井上投手も球は速くなかったのですが、カーブが特徴的で栄徳打線を翻弄。持ち味を発揮していました。

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