9月28日に長良川球場で行われた準決勝の第2試合、大垣日大−岐阜第一の観戦記です。
夏から多くの選手が残る岐阜第一がどんな試合をするか注目して観戦しました。

大垣日大
000113001|6 H14 E1
000000000|0 H5 E1
岐阜第一

大垣日大
谷之口(1)−西河
岐阜第一
水野(1)、田代(11)、東(10)−永安

投手成績
大垣日大
谷之口 9回 108球 被安打5 四死球4 三振3 失点0

岐阜第一
水野 5回 81球 被安打7 四球0 三振1 失点2
田代 2回 33球 被安打3 四球1 三振2 失点3
東 2回 29球 被安打3 四球1 三振1 失点1

(出場選手)
大垣日大
8山口 4山崎 9貝原(3) 2西河 3藤野(5) 1谷之口 7野原(9) 5大橋(14) 6片野
岐阜第一
8酒井 6灰谷 2永安 1水野→3 3藤川→1田代(11)→H三神(13)→1東(10)→H榎(16) 9平田 5楠本(14) 7上農 4兼松

(試合経過)
4回表、1死1,3塁から7番野原の3ゴロ併殺崩れの間に1点。大垣日大が先制。1−0
5回表、1死1,3塁から4番西河が犠牲フライ。2−0
6回表、ピッチャー交代、田代。1死満塁からワイルドピッチで1点。1死2,3塁から1番山口がタイムリー。1死2,3塁から2番山崎が犠牲フライ。3点追加。5−0
8回表、ピッチャー交代、東。
9回表、1死満塁から5番藤野がタイムリー。2塁ランナーはホーム狙うもタッチアウト。6−0
大垣日大が決勝進出。2年ぶりの東海大会進出も決めました。

総評

大垣日大が序盤から攻勢。毎回先頭バッターを出し、送ってチャンスを作るも、それを水野投手がしのぐ。3回表まではその繰り返しでした。
4回表に先頭の西河選手が2ベースで出ると、イレギュラーヒットで広がった1死1,3塁から7番野原選手のゲッツー崩れの間の1点で先制。5回表も1死1,3塁のチャンスで4番西河選手が犠牲フライ。タイムリー無しでしぶとく得点を取っていきます。
6回表は変わった田代投手を攻めて、タイムリーや犠牲フライ等で3点。これで試合は決まった形になり、結局14安打で6点を取った大垣日大の快勝となりました。
何より先発した1年生エース、谷之口投手が素晴らしかった。左で133km/hをマークするなど、スピードもありますが何より手元で切れのある球筋。時々抜ける球もあるのですが、それがアクセントになって相手バッターがなかなか絞り切れなかった印象でした。フライアウトが多かったですし、まだ細身ということで今後の成長が楽しみな左腕。西河捕手の好リードも光りました。
岐阜第一は水野投手が攻略されたのが痛かった。138km/hとまずまず球速は出ていましたが、追い込んでから粘られることが多く、不運な当たりがヒットになるなど、リズムに乗れないまま5回2失点となり降板。リリーフの田代投手も打たれて試合としては決まってしまいました。
攻撃でもツキがないな、と感じるシーンがしばしば。こういう試合もあると開き直れるかがカギになりそう。
レフトの上農選手が2度ホームでセカンドランナーを刺して追加点を防ぐなど、いいプレーもありました。上手く切り替えてほしいですね。
大垣日大の西河捕手は肩もかなり良く、将来が楽しみになる選手でした。

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