9月23日に小牧球場で行われた3位決定戦、名古屋たちばな−名城大附の観戦記です。
東海大会をかけた大一番。お互いに背番号1が先発しました。

名古屋たちばな
001000003|4 H10 E2
100001001|3 H8 E0
名城大附

名古屋たちばな
石川(1)、蟹江(10)、中島(13)−三上
名城大附
橋倉(1)−畑中

投手成績
名古屋たちばな
石川 5回 91球 被安打5 四死球4 三振8 失点1
蟹江 2/3 16球 被安打1 四球2(1) 三振1 失点1
中島 3回1/3 58球 被安打2 四球2 三振5 失点1(自責点0)

名城大附
橋倉 9回 147球 被安打10 四死球5 三振6 失点4

(出場選手)
名古屋たちばな
9金竹 8永田 5野々垣 6淺井 3伊藤 4大塚(14)→4深田(16) 7安江 2三上 1石川→H柴田(4)→1蟹江(10)→1中島(13)

名城大附
9鈴木拓 8鈴木琢 5長谷川 3内平 7関塚 1橋倉 6吉田 2畑中

(試合経過)
1回裏、1死1,3塁からボークで1点。名城大附が先制。1−0
3回表、2死3塁から5番伊藤がタイムリー。1−1の同点。
3回裏、無死3塁から5番関塚は3塁線のライナーでしたが3塁が捕ってそのままベースを踏んでゲッツー。名城大附はチャンスを生かせず。
6回裏、ピッチャー交代、蟹江。2死2,3塁から申告敬遠をしたところでピッチャー交代、中島。2番鈴木琢が押し出し四球。名城大附が勝ち越し。2−1
8回表、2死2,3塁から9番中島のセンター後方の当たりを名城大附のセンターの鈴木琢人がスーパーキャッチ。チームを救います。
9回表、1死1,2塁から4番淺井がセンターオーバーの2点タイムリー3ベース。5番伊藤の犠牲フライ。名古屋たちばなが逆転。4−2
9回裏、1死1,3塁から6番橋倉が2ゴロセカンド封殺の間に1点。4−3
名古屋たちばなが逆転勝利をおさめて初の秋の東海大会切符をつかみました。

総評

先発は名古屋たちばなが石川投手、名城大附が橋倉投手と両エースが先発。
どちらもランナーを出しながらの試合となり、名古屋たちばなの石川投手は初回にコントロールに苦しみ、3ベース、四球からボークで先制を許します。ただ、その後2死満塁まで行きながら抑えたこと、2回裏も1死1,3塁から2番鈴木琢選手、3番長谷川選手を抑えてピンチを脱出。3回裏も先頭3ベースのあと、痛烈なサードライナーがゲッツーとなり、ツキも味方にしながら1点でしのいで5回まで投げ切ったのがまずは大きかったですね。
名古屋たちばなは3回表に伊藤選手のタイムリーで追いつくも、こちらも橋倉投手を攻めきれず、同点で5回を終了。折り返します。
6回裏に名古屋たちばなは継投に入り、蟹江投手がピンチを作ったところで中島投手を2死満塁で投入。直後に押し出し四球を出して、勝ち越されるも、その後は抑えて、最少失点でしのいでいきます。
8回表に、名古屋たちばなは四球、ヒット、犠打で1死2,3塁。8番三上選手は浅い中飛。9番中島選手は初球を捉えてセンターオーバーの当たり。抜けたかと思った打球をセンターの鈴木琢人選手がスーパーキャッチ。自慢の外野陣が杜若戦に続いて好プレーをみせて、名城大附がこれは勝ったかという雰囲気になります。
しかし、8回裏に中島投手が三者凡退で抑えると、名古屋たちばなは反撃。1死から2番永田選手が四球、3番野々垣選手がヒットでつなぎ、1死1,2塁で頼れる4番の淺井選手が打席へ。初球を捉えたあたりがセンターを越す逆転の2点タイムリー3ベース。5番伊藤選手が犠牲フライを打ってこの回3点。結果的にこの3点目も大きかった。
9回裏、1死1塁から5番関塚選手の遊ゴロを淺井選手がまさかのエラーで1,3塁。6番橋倉選手の内野ゴロの間に1点が入るも、7番吉田選手を見逃し三振に抑えて試合終了。激戦を名古屋たちばなが制したという試合でした。
8回表の名城大附の鈴木琢人選手のスーパーキャッチ。9回表の淺井選手の逆転3ベース。この辺りの攻防はこれぞ高校野球というプレーでした。
名城大附は橋倉投手の粘りの投球が素晴らしかった。バックも盛り立てていましたし、初の東海大会も目前まで行きました。やはり橋倉投手以外に頼れる投手がいなかった部分が響いたと思うので、ここをまた春以降の課題として取り組んでいってほしいですね。
名古屋たちばなは全体的に動きが固く、なかなか思うような打撃が出来なかった。ただ、土壇場の終盤での攻撃は見事でしたので、この経験を東海大会に生かしてほしいですね。
投手陣はこの日投げなかった織田投手が東海大会にきっちり投げられればもっと厚みは増すと思うので、何にしてもいい状態で東海大会を迎えてほしいです。

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