7月24日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた準々決勝の第2試合、中京大中京−名古屋たちばなの観戦記です。
ここまで享栄、大府、愛工大名電と夏の出場経験校を倒し、快進撃で勝ち上がってきた名古屋たちばな。中京大中京も倒せば悲願の甲子園が見えてくるという中で、秋に倒した中京大中京とどんな試合をするか注目して観戦しました。

中京大中京
100010400|6 H17 E4
030011000|5 H12 E2
名古屋たちばな

中京大中京
中井(1)、宮内(20)、田中(18)、飯島(10)−杉浦
名古屋たちばな
織田(10)、石川(16)、中島(11)、前田(17)、丹下(19)−吉川

投手成績
中京大中京
中井 4回2/3 61球 被安打8 死球1 三振3 失点4
宮内 1回1/3 22球 被安打1 四球0 三振3 失点1(自責点0)
田中 2回1/3 34球 被安打3 四球1 三振1 失点0
飯島 2/3 15球 被安打0 四球1 三振2 失点0

名古屋たちばな
織田 4回 69球 被安打5 四球1 三振4 失点1
石川 1回 16球 被安打2 四球0 三振0 失点1
中島 1回2/3 44球 被安打6 四球1 三振1 失点4
前田 1/3 9球 被安打1 四球0 三振0 失点0
丹下 2回 36球 被安打3 四球2(1) 三振1 失点0

(出場選手)
中京大中京
4神谷 5岡部 8山田 2杉浦 3杉山(13) 7羽尻(16)→1宮内(20)→H仲(3)→1田中(18)→1飯島(10) 6福田 1中井→7村上(7) 9松山
名古屋たちばな
9田ノ上 8佐藤 3松山 6淺井 5田中 7河合(18) 4水野 2吉川 1織田(10)→H竹内(14)→1石川(16)→1中島(11)→1前田(17)→1丹下(19)

(試合経過)
1回表、2死1,3塁から5番杉山がピッチャー強襲のタイムリー。中京大中京が先制。1−0
2回裏、無死満塁からワイルドピッチで1点。無死2,3塁から2ゴロエラーの間に1点。無死1,3塁から9番織田のスクイズで1点。名古屋たちばなが3点取って逆転。3−1
5回表、ピッチャー交代、石川。2死2塁から5番杉山がタイムリー。3−2
5回裏、2死1塁から4番浅井がタイムリー3ベース。ここでピッチャー交代、宮内。4−2
6回裏、1死2,3塁から3塁ランナーが塁を離れたところでキャッチャーが3塁に投げた送球が逸れて3塁ランナーが生還。5−2
7回表、ピッチャー交代、中島。無死1,2塁から4番杉浦がタイムリー。1死1,2塁から代打仲が2点タイムリー3ベース。2死2塁から8番村上がタイムリー。ここでピッチャー交代、前田。中京大中京が4点を取って逆転。6−5
7回裏、ピッチャー交代、田中。
8回表、ピッチャー交代、丹下。
9回裏、1死1,3塁でピッチャー交代、飯島。1死満塁までいくも連続三振で試合終了。
中京大中京が逃げ切ってベスト4進出を決めました。

総評

3時間を超える高校野球にしては長いゲーム。お互いにミスも多く、お世辞にも好ゲームとは言い難い内容でしたが、終盤は1点をめぐる攻防の中で好プレーも出て、最後までもつれる試合となりました。
名古屋たちばなとしては2回裏に3点取って逆転。5回裏、6回裏に追加点を取って3点リードとして、いい形で終盤に入りましたが・・・。
5回から継投に入りましたが、愛工大名電戦で完封した中島投手が2イニング目の7回表につかまり4失点。初の完投から中1日ということを考えればちょっと責められないところですが・・・。石川投手をもう少し投げさせてもよかったかなと思いますが、継投は結果論になってしまいますよね。
エースの三浦投手の登板がなかったのですが、ちょっと状態が落ちていて、信頼がおけなかったようです。この辺りも難しさがありましたね。
9回裏、1死満塁で5番田中選手、6番河合選手がいずれもきわどい球を見逃し三振。どっちとも言えそうな球でしたが、緊迫する場面では見極めも難しいですね。
中京大中京も4エラーという数字が示す通りに褒められた内容ではなかった。やたらとバントにこだわる場面も多く、失敗もあり流れに乗れない試合でした。
それでも7回に代打の仲選手が同点となる2点タイムリー3ベース。途中出場の村上選手のタイムリーで逆転に成功。その後からの守備は素晴らしいプレーが多く、ここはさすが中京大中京と言える守備でした。
苦しい試合をものにした中京大中京としては勢いに乗りたいところ。山田選手の不調は気になりますが、他の野手や控えの選手も上手く使って点を取っていきたいですね。

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