7月22日に豊橋球場で行われた5回戦の第1試合、大成−豊川の観戦記です。
豊川打線を堺投手がどこまで抑えられるかに注目して観戦しました。

大成
0001420|7 H10 E
0000000|0 H E0 
豊川

大成
堺(1)−脇田
豊川
平野(11)、林優大(10)、中西(1)−高橋

投手成績
大成
堺 7回 101球 被安打4 四球2 三振2 失点0

豊川
平野 5回 66球 被安打7 四球3(1) 三振4 失点5
林優大 1/3 11球 被安打2 死球1 三振0 失点2
中西 1回2/3 21球 被安打1 四球0 三振3 失点0

(出場選手)
大成
9大池(8) 4服部 3山尾(2) 7山田 5水谷(14) 6小島 2脇田(20) 1堺 8小林(18)
豊川
7林優翔 2高橋 8モイセエフ 3中村 4山田 5北田 6鈴木貫 9山本羚 1平野(11)→H八木(19)→1林優大(10)→1中西(1)→H三浦(13)

(試合経過)
4回表、先頭の3番山尾がソロホームラン。大成が先制。1−0
5回表、2死満塁から4番山田が2点タイムリー。5番水谷が2点タイムリー2ベース。一挙4点。5−0
6回表、1死2塁から9番小林が2ランホームラン。7−0
7回裏、2死から内野安打と四球でランナーが出ましたが、代打三浦が倒れコールド成立。大成が豊川に快勝。

総評

どちらかというと堺投手が豊川打線をどう抑えるか。これがポイントだと思っていました。
実際に1回裏に堺投手は豊川打線を三者凡退に斬って取ります。特にモイセエフ選手を三振に斬って取った。これがまずは大きかった気がします。
山岡監督の話では、モイセエフ選手と勝負するか、色々考えたそうです。ただ、ここまでのチームは避けた後に次のバッター以降にやられている。だったら勝つには立ち向かうしかない。そう考えたそうです。堺投手も本来の球威からはかなり落ちていたと思うのですが、それでも動く変化球を上手く使ってタイミングをずらせることが出来るのがこの投手の強み。第2打席でモイセエフ選手にヒットは打たれたものの、タイミングは外していましたし、その前後のバッターを抑えた。対豊川打線という部分では完璧な仕事を堺投手がしたという試合でした。
そんな堺投手に応えたのは4回の山尾選手。打った瞬間入ったというライトへ見事なホームランでした。まっすぐとある程度読んでのスイングだったそうで、これが通算25本目のホームランはチームに流れを呼び込む一撃となりました。
5回表もチャンスを作り、2死2,3塁で山尾選手の打席。ここで豊川ベンチは申告敬遠を選択。4番山田選手と勝負しますが、ここで初球を捉えて2点タイムリーとした山田選手の勝ち。その勢いで5番水谷選手も2点タイムリー2ベースを放ち、5−0とし一気に試合を優位にします。
6回表には山岡監督いわく『守備の人』の9番小林選手が一発。味方ベンチもまさかの2ランでコールド圏内に。
表のチームが7点差でそのままコールドに持ち込むのはかなり難しいのですが、最後まで堺投手が集中して抑えて、大成が23年ぶりのベスト8進出を決めました。
大成もなかなか打線がここまでつながらずに苦しんできたのですが、この日の長打力、集中打はお見事でした。次は東邦と当たることが決定。やはり堺投手の投球がカギになると思いますが、打線がこの日のように援護出来るかも大事になってきそうです。
豊川は5回表に平野投手が捕まったのが誤算。イニング途中での交代を嫌ったのかもしれませんが、3点差になったところで交代があっても良かったかもですね。
ただいかんせん打てない。いい当たりが少なく、左バッターの引っかけたような1ゴロが多かった。ランナーは出していたんですけどね。流れが大成にしかないというある意味珍しい試合でした。

ピックアップ選手等はこちら