6月10日に神宮球場で行われた第2試合、中京大−日本文理大の観戦記です。
6年ぶりの出場となる中京大。リーグ戦で完全試合を達成した高木投手がどんなピッチングをみせるか注目して観戦しました。

中京大
000011020|4 H10 E2
000000000|0 H3 E1
日本文理大

中京大
高木(18)−森瀬
日本文理大
新里(17)、加峰(13)、下堂(15)、永谷(11)−園田

投手成績
中京大
高木 9回 141球 被安打3 四球1 三振4 失点0

日本文理大
新里 4回 60球 被安打4 四球2 三振0 失点0
加峰 2/3 14球 被安打2 四球0 三振0 失点1
下堂 2回1/3 37球 被安打2 四球2 三振2 失点1
永谷 2回 30球 被安打2 死球1 三振1 失点2(自責点0)

(出場選手)
中京大
9加藤(3)→9杉浦(9) D鈴木(23) 8秋山(1) 4桑原(10) 3川瀬(5) 7狩俣(24) 2森瀬(22) 5金沢(33) 6福岡(6)
日本文理大
4島袋(4) 8松本(24) 9中溝(1) D増田(3) 5高倉(2) 6粟国(6) 7片桐(28) 2園田(22) 3大隅(26)

(試合経過)
5回表、ピッチャー交代、加峰。2死1塁から3番秋山が1塁線を破り、鈴木選手が俊足を飛ばして一気にホームイン。ここでピッチャー交代、下堂。中京大が先制。1−0
5回裏、2死から6番粟国が四球。これが日本文理大初のランナー。
6回表、2死3塁から8番金沢が上手く叩いた打球が3塁の頭を越してタイムリーとなり、2−0。
6回裏、2死から1番島袋の三遊間寄りのゴロ。これをショートがファンブルして記録はエラーに。ノーノー継続かと思ったところで次打者の2番松本がヒットを打ち、ノーヒットノーランならず。3番中溝を1ゴロに打ち取ってピンチを脱出。
8回表、ピッチャー交代、永谷。2死1,3塁から1番加藤が2点タイムリー2ベース。4−0
9回裏、エラーとヒットで1死1,2塁となるも、5番6番を抑えて試合終了。
高木投手は全国大会デビューを完封で飾りました。

総評

中京大の高木投手の投球がさすがでした。5回まで四球1つだけでノーヒットピッチング。序盤から外野まで打球を飛ばされるものの差し込んでいるようで、フェンス前で失速。三振はあんまり取らない中で相手を抑えていく特徴をしっかりと出していきました。フライで打ち取る特徴もしっかりと出ましたね。
打線は初回から毎回ヒットは打つもなかなか点が入らないジリジリした展開。チーム全体がゴロの打球が多い中、5回表に2死1塁から3番秋山が上手くバットに引っかけてライナーで1塁手を越してライト線へ。この時の鈴木選手のスピードが素晴らしかった。一気にホームに滑り込んでセーフとなり中京大が先制。
6回表も2死3塁で金沢選手がなんとか3塁に叩いた打球が上手く弾んで3塁手の頭を越してタイムリーに。
8回表に1番の加藤選手がいい当たりで2点タイムリー2ベースを放ち試合を決めて、高木投手が完封。中京大が6年ぶりの出場で勝利をあげました。
打線はまんべんなくヒットが出たのは好材料。高木投手はさすが。ただ、全体的に打球が弱かったこと。高木投手の余力を残せなかったこと。このあたりが次の試合でどう響いてくるか、ここは注目ですね。
日本文理大は元々継投で勝つチーム。結果的には新里投手の交代が裏目に出た形ですが、新里投手もそこまで毎回ランナーを出していましたし、これについては仕方ないかな。
高木投手に対して、大きな当たりも打っていたのですが、野手が取れる範囲。監督が現日本ハムの伊藤大海投手を例に出していましたが、そういう投手を彷彿とさせる投手なんでしょうね。
終盤は得点圏にもランナーを進めていましたがあと1本が出ず。
下堂投手が150kmをマークするなど、地力はあった日本文理大。失点がすべて2死からだったので、もう少し、投手陣が粘りたかったですね。

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