11月10日に行われた社会人日本選手権の第3試合、日本通運−ヤマハの観戦記です。
都市対抗で準優勝だったヤマハ。その都市対抗で優勝したトヨタに敗れた日本通運の好カード。日本通運の強さが目立つ試合になりました。

日本通運
001100002|4 H11 E0
000100000|1 H5 E1
ヤマハ

日本通運
古田島(20)、相馬(14)−木南
ヤマハ
九谷(13)、佐藤廉(14)、近藤(19)、波多野(21)−高坏、川邉

投手成績
日本通運
古田島 7回0/3 113球 被安打5 死球1 三振11 失点1
相馬 2回 17球 被安打0 四球1 三振0 失点0

ヤマハ
九谷 4回 50球 被安打6 四球1 三振0 失点2
佐藤廉 2回 42球 被安打2 四球0 三振2 失点0
近藤 2回 26球 被安打0 四球0 三振0 失点0
波多野 1回 23球 被安打2 四球0 三振1 失点2(自責点1)

(出場選手)
日本通運
6添田(4) 5稲垣(2) 9北川(33) 3森松(7) 7沓澤(25)→R高橋(23)→7 D田中(28) 2木南(27) 8手銭(0) 4木村(3)
ヤマハ
3秋利(4)→H鈴木(0)→3笠松(33) 4宮崎(2) 7矢幡(1) 9網谷(5)→9舟久保(28) 5永濱(7) D大本(22) 8前野(25)→H青柳(6) 6相羽(10) 2高坏(9)→2川邉(8)

(試合経過)
2回裏、無死1,2塁から6番大本のバントが3塁封殺となり失敗。後続も連続三振に倒れチャンスを活かせず。
3回表、1死2塁から1番添田がタイムリー。日本通運が先制。1−0
4回表、1死1,3塁から7番木南が犠牲フライ。2−0
4回裏、1死から6番大本がホームラン。2−1
5回表、ピッチャー交代、佐藤廉。
7回表、ピッチャー交代、近藤。
8回裏、無死1塁で1番秋利に代打鈴木。バント失敗(ファール)の後、ヒットを打って結果オーライ。無死1,2塁でピッチャー交代、相馬。2番宮崎の三遊間のゴロをショートの添田が上手く捌いて3塁へ投げてアウト。1死1,2塁から3番矢幡がゲッツー。ヤマハはチャンスを活かせず。
9回表、ピッチャー交代、波多野。無死2,3塁から7番木南が犠牲フライ。更に2死3塁から9番木村の遊ゴロで1塁送球が1バウンドになり、笠松が取り切れず、タイムリーエラー。4−1
日本通運が強豪対決を制して2回戦進出。

総評

ヤマハとしてはある程度想定した内容で進んだ試合。九谷投手で序盤試合を作って、そこから小刻みにつないで失点の防ぎ、打線の援護を待つ。九谷投手が思ったより早く日本通運に攻略されましたが、それでも3回、4回に1点ずつと最小で粘りましたし、そこから、佐藤廉投手、近藤投手はしっかりと0でつないだわけで。
その間に追いつき追い越せが出来なかったのが全てでしたね。
個人的には2回裏に無死1,2塁。野選でもらったチャンスでバントを選択したのが残念でした。その前の回に相手が同じケースでバント失敗からダブルプレー。流れが来ていただけに打ちに行ったら何か起こったかも。
8回裏も無死1塁からピンチバンターで鈴木選手を送ってまで、送りバントにこだわったのですが、バントのファールで追い込まれて、ヒッティングに切り替えて鈴木選手がヒット。
ここで相手の投手が変わって、どうするかな、と思ったら今度は宮崎選手にヒッティング。ここのヒッティング判断は悪くなかったとは思うのですが、作戦としてブレたように感じたのが良くなかったかもですね。
ただ、結果はタラレバですし、相手の守備が良かった。ヤマハにツキもなかったかな、と思いました。
日本通運は打線が上位から下位まで満遍なく打ちますし、序盤は九谷投手を引っかけていたのですが、しっかりと逆方向への打撃を2廻り目は行って攻略。対応力が高いです。
そして古田島投手はさすがドラフトにかかった投手。ヤマハ打線から11奪三振は見事でした。オリックスでも活躍しそうですね。
日本通運はかなり力があるな、と改めて感じました。夏、負けたトヨタ自動車と当たるまで行きそうですね。

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