9月17日に刈谷球場で行われた第2試合、中京大中京−愛産大工の観戦記です。
夏に準優勝した中京大中京は、その時の主力投手陣が2年生だったため、この秋も強いかな、と思っていました。愛産大工は大エースの天野投手が抜けて、新チームはちょっと厳しいかと思っていたのですが・・・。予想に反して接戦となりました。

中京大中京
10000000021|4 H9 E0
01000000022|5 H7 E1
愛産大工
(延長11回タイブレーク)

中京大中京
中井(1)−杉浦
愛産大工
川崎(11)、織田(1)、前田(16)、石川(18)、三浦(10)、丹下(13)−吉川

投手成績
中京大中京
中井 10回1/3 130球 被安打7 四球4(2) 三振5 失点5(自責点1)

愛産大工
川崎 2回 39球 被安打2 四球2 三振0 失点1
織田 3回 40球 被安打1 四球0 三振2 失点0
前田 1回 13球 被安打1 四球0 三振0 失点0
石川 2回 32球 被安打2 四球0 三振1 失点0
三浦 2回 29球 被安打2 四球1(1) 三振0 失点2(自責点0)
丹下 1回 11球 被安打1 四球0 三振1 失点1(自責点0)

(出場選手)
中京大中京
3杉山 5寺島(14) 7山田 2杉浦 4神谷 9松山(8)→H仲(13)→8北(19) 8河村(17)→H花木(9)→9 6萩坂→H西崎(15)→6福田(16) 1中井
愛産大工
8田ノ上 6淺井 7山田 3田中→R中島(19)→3鈴木(20) 9佐藤 4水野(14) 5竹内(4) 2吉川 1川崎(11)→H伊藤(12)→1織田(1)→H河合(17)→1前田(16)→1石川(18)→H小笠原(15)→1三浦(10)→H松崎(5)→1丹下(13)

(試合経過)
1回表、1死1,3塁から4番杉浦がタイムリー。中京大中京が先制。尚も2死満塁でしたが、追加点はならず。1−0
2回裏、2死2塁から8番吉川がタイムリー2ベース。1−1の同点。
3回表、ピッチャー交代、織田。
6回表、ピッチャー交代、前田。
6回裏、1死1塁から4番田中のところでランナーが完璧なスタートを切ってバッターが打つも、セカンドのベース近くに飛んでゲッツーに。愛産大工はツキが無く0点。
7回表、ピッチャー交代、石川。
8回表、2死2塁から6番北のレフト後方の当たり、背走しながらレフトの山田がキャッチするスーパープレーで愛産大工が勝ち越しを阻止します。
9回表、ピッチャー交代、三浦。2死3塁から1番杉山のセンターへ抜けそうな当たりをショートの淺井がさばいて1塁でアウトにするこれもスーパープレー。愛産大工にいいプレーが続き、勝ち越しを阻止。
延長タイブレークに突入。
10回表、1死2,3塁で3番山田と勝負して浅いセンターフライ。4番杉浦を申告敬遠。5番神谷がライトへ2点タイムリー。中京大中京が2点を勝ち越し。3−1
10回裏、1死2,3塁からボークで1点。1死3塁から7番竹内がタイムリー。盗塁死の後、8番吉川がヒットと盗塁で2死2塁とするも代打松崎が三振。3−3で11回へ。
11回表、ピッチャー交代、丹下。無死1,2塁からヒッティングで2ゴロ2塁封殺。1死1,3塁から1塁ランナーがスタートを切るも2塁でアウトに。2死3塁から代打西崎のライト前の打ち取った当たりでしたがライトが取れずタイムリー2ベースに。中京大中京が1点を勝ち越し。4−3
11回裏、1死2,3塁からワイルドピッチで1点。1死3塁で2番淺井が3−0となったところで申告敬遠。続く3番山田も申告敬遠で4番鈴木と勝負。追い込まれながらしぶとく食らいついてピッチャー強襲のサヨナラタイムリー。愛産大工がタイブレークの末、逆転サヨナラ勝ちをおさめベスト8進出を決めました。

総評

愛産大工は小刻みな投手リレーで勝負。それぞれ力のある投手が多く、それが上手くはまりました。そして8回、9回に飛び出したスーパープレー。どちらも正直抜けた、と思った当たりでしたので、もう山田選手、淺井選手が素晴らしかったです。
延長タイブレークの動きは上の試合経過を見てもらえれば、と思いますが、暑さもあってどちらもいっぱいいっぱいの戦い。ただ、個人的には中井投手を引っ張りすぎたかな、と。終盤代えづらい展開だったのは事実でしたが、タイブレークのところで代えれたかな、と。11回裏はワイルドピッチ、カウント3−0となっていたので限界だったと思うのですが、そこから申告敬遠で満塁策。ピッチャーにとっては負担だったように思います。押し出しも暴投も出来ないわけですから・・・。
愛産大工のタイブレークでは、10回表、1死2,3塁で3番山田選手と勝負したのが自分としてはびっくりしました。そこまでも圧倒的な打球の速さを見せていたので・・・。4番の杉浦選手もそこまで2安打と打っていたので、難しい選択だったと思いますが、結果勝負して山田選手を打ち取り、4番の杉浦選手を申告敬遠。その後5番の神谷選手に打たれたわけですが、攻めの姿勢が勝利につながったかな、と思います。
11回裏は1番の田ノ上選手が脚を攣りながらもバントを決めてチャンスメイク。これが実りました。
とにかく愛産大工はこの試合に勝つという気持ちがプレーに出ていました。これを勝って次に愛工大名電というのはかなり厳しい組み合わせですが・・・。
投手陣はレベルが高いので投手が踏ん張って勝機を見出したいですね。とにかく見事な戦いでした。

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