7月16日に小牧球場で行われた第1試合、愛工大名電−大府の観戦記です。
3回戦屈指の好カード。シード校登場の日で8会場で行われていましたが、ものすごいお客さんの数でした。

愛工大名電
300000002|5 H8 E1
000040000|4 H7 E2
大府

愛工大名電
笹尾(1)、大泉(10)、伊東(11)−秋葉
大府
林(1)、長野(10)−大脇

投手成績
愛工大名電
笹尾 5回 97球 被安打6 四死球4 三振6 失点4
大泉 3回 38球 被安打0 四死球2 三振4 失点0
伊東 1回 11球 被安打1 四球0 三振0 失点0

大府
林 3回0/3 66球 被安打5 四死球3 三振2 失点3
長野 6回 71球 被安打3 四球3(1) 三振2 失点2

(出場選手)
愛工大名電
6河田 4金森 5加藤→1伊東(11) 9寺田 7石見(18) 3中村→H尾藤(16)→3 8宍戸(19)→H小島雄(7)→8角(8) 1笹尾→1大泉(10)→R山口(20)→5 2秋葉
大府
4椙村 9戸嶋(20)→9石田(16)→H早田(17) 3光松 7竹内 6田村 8近藤 1林→1長野(10) 2大脇 5岡本→H道家(7)→5押谷(15)

(試合経過)
1回表、無死1,2塁から3番加藤が3ランホームラン。愛工大名電が3点を先制。3−0
4回表、無死3塁でピッチャー交代、長野。このピンチを2直、中飛、遊ゴロに抑えてチームを救います。
4回裏、連打と犠打で1死2,3塁のチャンスを作るも得点ならず。
5回裏、1死満塁から4番竹内が2点タイムリー。5番田村が2点タイムリー2ベース。大府が一気に逆転。4−3
6回裏、ピッチャー交代、大泉。
9回表、1死2,3塁から1ゴロで1塁踏めそうな状況でしたが、踏まずにホームに転送。3塁ランナーが挟殺プレーでアウトに。2死2,3塁から3番加藤を申告敬遠。4番寺田との勝負で初球を捉えて寺田が逆転の2点タイムリー。愛工大名電が9回2死まで行くも逆転。5−4
9回裏、ピッチャー交代、伊東。
愛工大名電が土壇場で逆転勝利を収めました。

総評

色々な勝負のあやがあった試合。
愛工大名電としては初回に3点をホームランで先制。3回表に1死1,2塁、2死満塁まで行ったチャンスを逃し、4回表にも無死3塁となったところで代わった長野投手を打てず。これで明らかに潮目が変わりました。
笹尾投手は4回裏の1死2,3塁、2死満塁のピンチはしのいだものの、5回裏に連打を浴びて4失点。名電ベンチとしても、ややリリーフが遅れた印象で逆転まで許してしまいました。
6回からは大府の長野投手、愛工大名電の大泉投手という2年生投手がどちらも抑えて膠着状態に。そのまま9回表へ。
先頭バッターの遊ゴロはアウトに見えましたが、送球が少し逸れて足が離れたという判定。ここから1死2,3塁となり、2番金森選手の当たりは1ゴロ。1塁手は1塁を踏むタイミングもあったのですが、その隙の3塁走者の生還を恐れて踏まずにホームへ送球。この時の挟殺プレーは大府にミスもあったのですが、結局3塁ランナーがアウト。2死2,3塁で試合が再開。ここでホームランを打っている加藤選手との勝負を避けて、満塁策で4番の寺田選手と勝負。その初球のスライダーを打たれました。
長野投手のコントロールなら満塁策もありかな、とは思うも、その前には四球も出していて、1点もやりたくない状況。ストライクを取りに行くのは仕方ないかな・・・。初球の入り方がもったいない印象もありましたが、打った寺田選手がお見事でした。
この1点を伊東投手で守りきり、愛工大名電が厳しい初戦を制しました。
愛工大名電の苦戦は2019年の中部大第一戦を思い出しました。この時は2点ビハインド。この日は1点ビハインド。私学4強を破るというのは大変なんだな、と改めて実感する試合でした。
大府は長野投手が素晴らしかった。2年生ですし、この悔しさをバネに秋は大エースとして君臨するくらいの投手になってほしいですね。

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