5月31日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた王子−トヨタ自動車の観戦記です。
第1代表決定トーナメントの準決勝。先発投手、トヨタ自動車は予想通り2年目の松本。王子はルーキーの宮崎を起用してきました。

王子
010110000|3 H10 E1
03310000X|7 H8 E0
トヨタ自動車

王子
宮崎(21)、近藤(19)、中島(16)、浅井(14)、中野(11)−細川
トヨタ自動車
松本(16)、細川(13)、渕上(15)−高祖

投手成績
王子
宮崎 2回 49球 被安打2 四死球4 三振1 失点3(自責点1)
近藤 2回 46球 被安打6 四球0 三振1 失点4
中島 2回 29球 被安打0 四球0 三振5 失点0
浅井 1回 11球 被安打0 四球0 三振0 失点0
中野 1回 20球 被安打0 四球1 三振2 失点0

トヨタ自動車
松本 5回2/3 84球 被安打10 四球0 三振2 失点3
細川 1/3 6球 被安打0 四球0 三振0 失点0
渕上 3回 36球 被安打0 四球0 三振3 失点0

(出場選手)
王子
4山口(4) D横川(7) 5平野(10) 7吉岡(6) 3宝島(2) 9亀山(1)→H山ノ井(8)→9 8大杉(3) 2細川(22) 6前田(5)
トヨタ自動車
D八木(0) 7徳本(29) 4北村(4) 8逢澤(2) 4佐藤(6) 3河原(5) 2高祖(22) 9坂巻(24) 6和田(8)

(試合経過)
2回表、2死1,3塁から8番細川がタイムリー。王子が先制。1−0
2回裏、無死1,3塁から8番坂巻のタイムリー。無死満塁から1番八木が押し出し四球。1死満塁から3番北村が犠牲フライ。トヨタが3点取って逆転。3−1
3回裏、ピッチャー交代、近藤。2死1,2塁から9番和田がタイムリー。2死2,3塁から1番八木が2点タイムリー。6−1
4回表、先頭の5番宝島がソロホームラン。6−2
4回裏、1死1,3塁から5番佐藤が犠牲フライ。7−2
5回表、2死2塁から4番吉岡がタイムリー2ベース。7−3
5回裏、ピッチャー交代、中島。
6回表、2死1,2塁でピッチャー交代、細川。
7回表、ピッチャー交代、渕上。
7回裏、ピッチャー交代、浅井。
8回裏、ピッチャー交代、中野。
トヨタ自動車が逃げ切って第1代表決定戦に駒を進めました。

総評

ドラフト候補のトヨタ自動車の松本投手が先発。投球に注目が集まりました。MAXは146km。アベレージは安定していましたが、宝島選手にフェンス直撃の2ベース、ホームランを打たれる等、同じバッターに打たれる傾向があって、6回途中、被安打10で3失点。不本意な内容となりました。どちらかというと安定した投球が持ち味で四球は0とコントロールの良さは見えました。ただ、三振が2つだけ、圧倒する球威は感じられず、怖さがないという感じだったかな、と。昨年の日本選手権ですごい投球を見せているので、こんなものじゃない、という風になるかな、とは思いますが、ちょっと評価的には落ちてしまったかもですね。
試合としては王子が先制するも、その直後にトヨタ自動車が相手の乱れも突いて逆転。2番手の近藤投手を打ち崩してリードを広げて試合を決めた形に。
王子も打線は10安打とまずまずヒットが出ました。中島投手が快投を見せ、浅井投手も1イニングを抑えて150kmを投げる等、いい部分も出ました。エースの高島投手を温存しましたし、仕切り直しですね。
トヨタ自動車は2回、3回と上手くビッグイニングを作りました。犠牲フライ、2死からのタイムリー。しぶとさが出てきました。決勝でも序盤でリードして優位に進めたいですね。

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