7月29日に岡崎球場で行われた準決勝、大府−享栄の観戦記です。
2試合連続の延長戦を制してベスト4に上がってきた大府が、戦力では県ナンバーワンクラスの享栄相手にどこまで食い下がっていくかに注目して観戦しました。

大府
210000001|4 H11 E1
00020032X|7 H12 E0
享栄

大府
竹内裕、毛呂、竹内裕−椎野
享栄
肥田、濱田、竹山−大石

投手成績
大府
竹内裕(1) 6回 88球 被安打9 四球1 三振1 失点4
毛呂(10) 2回 51球 被安打3 四死球2 三振3 失点3(自責点1)

享栄
肥田(1) 1回0/3 35球 被安打2 四球3 三振0 失点3
濱田(11) 3回2/3 46球 被安打4 四球0 三振3 失点0
竹山(10) 4回1/3 74球 被安打5 四球1 三振6 失点1

(出場選手)
大府
8赤田 6鈴木翔 4鈴木創 1竹内裕→7→1 3倉本→5 2椎野(12) 7鷲尾→1毛呂(10)→H小林寛(13)→3 5田村(15)→5高須→H宇佐美(14)→7久保(16) 9長南
享栄
8田村 6白井 5真鍋 9彦坂 3瀬尾 4吉田 7前川(18)→7佐久間(7) 2大石 1肥田→1濱田(11)→1竹山(10)

(試合経過)
1回表、1死2,3塁からワイルドピッチで1点。更に2死1,3塁から6番椎野がタイムリー。大府が2点先制。
2回裏、先頭の田村が粘って四球を選んだところでピッチャー交代、濱田。2死3塁から2番鈴木翔がタイムリー。3−0
4回裏、1死1塁から7番前川がタイムリー3ベース。8番大石が犠牲フライ。2点返して3−2
5回表、2死2塁でピッチャー交代、竹山。
7回裏、先頭の9番竹山が3ベース。1死後、2番白井のやや難しい3ゴロを弾いて記録タイムリーエラー。2死3塁から4番彦坂がタイムリー。逆転。更に2死1,2塁から6番吉田のタイムリー2ベース。この回3点取って享栄が逆転。5−3
8回裏、1死3塁から1番田村がタイムリー。2死2塁から3番真鍋がタイムリー。7−3
9回表、無死3塁から1番赤田がタイムリー。更に連打で無死満塁となるも4番竹内裕、5番倉本がフライに倒れ、6番椎野に対して竹山が最後150kmのまっすぐで三振に取って試合終了。享栄が26年ぶりの決勝戦進出を果たしました。

大府が考えうる最高の形で試合を進めた展開。序盤で先手を取って中盤までリード。どこかで追加点を取って逃げ切る。これが勝利へのシナリオだったかな、と思いますが、追加点を取れなかったのがやはり響きました。
3回に2死2,3塁、5回に2死2塁、7回に2死1,2塁。ここで1本出したかったですね。
それでも9回には大府のチャンステーマ、SKE48の「FRUSTRATION」に乗って猛反撃、1点返し尚も無死満塁、4番竹内裕人選手を迎えた時は奇跡が起こるかと期待されました。完全に魔曲になっていましたね。今の時勢に合っていて、手拍子がしやすい曲。素晴らしい応援でした。
享栄は肥田投手が不調。MAX144kmと本来のスピードが出ずにコントロールもばらつく苦しい内容で1回に2失点。2回にも先頭に四球を出したところでスパッと変えられるところが享栄の強みですが、後手に回って苦しい展開になりました。それでも4回に2点を返して1点差にしたところで大分落ち着きを取り戻しましたよね。
そして5回途中から竹山投手を投入して、6回には三者三振。これで徐々に流れを呼び込んで、7回裏の逆転に繋げました。
竹山投手は球質はほんとうに素晴らしい。140km後半をマーク出来て、常時140km以上。ただ、意外とヒットは打たれるところが何故か、なかなか説明が出来ないのですが球がきれいすぎて当てやすいのかもですね。
享栄打線は先発野手全員安打。フルスイングというよりはセンター中心にミートして間を抜くという打球が多い印象。これが上手くつながるかどうかが決勝戦ではカギになりそうです。
26年ぶりの決勝戦進出。それ以来の夏の甲子園を決められるか。決勝戦が楽しみですね。

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