4月20日に岡崎球場で行われた2回戦第2試合、愛工大名電−至学館の観戦記です。
名電の現チームは見ていなかった(秋の1年生大会は見てますが)ので、そちらを見たくてこの試合を観戦しました。

愛工大名電
000000100|1 H9 E1
01001100X|3 H3 E2
至学館

愛工大名電
村瀬、近藤、大谷、田村−野嵜翔、二村
至学館
熊谷、渡邉−牧山

投手成績
愛工大名電
村瀬(1) 4回 52球 被安打1 四死球3 三振0 失点1(自責点0)
近藤(15) 1回1/3 22球 被安打1 四球2 三振0 失点2(自責点1)
大谷(10) 2/3 9球 被安打0 四球1 三振0 失点0
田村(18) 2回 21球 被安打1 四球0 三振2 失点0
至学館
熊谷(11) 6回 100球 被安打5 四球0 三振4 失点0
渡邉(1) 3回 43球 被安打4 四球1 三振1 失点1

村瀬投手は左のオーバーハンド。小柄ですし、パッと見た感じ、現DeNAの東投手に似ています。MAX134km。マウンド経験が少ないからか、やや余裕がないようにも感じました。
近藤投手は右のオーバーハンド。MAX132km。
大谷投手は右のオーバーハンド。上から投げ下ろすタイプに。1年生大会で見て以来。どちらかというと縦変化が中心になっていた印象。
田村投手は1年生サウスポー。MAX135km。体格も立派で雰囲気など1年生とはとても思えない。現中日の濱田投手を彷彿とさせます。
熊谷投手は右のアンダーハンド。MAX114km。かなり下から投げ込むアンダーハンド。結構ばらつきがあるのですが、それが的を絞りにくい結果になったと思います。クイックはあんまり。
渡邉投手は左のオーバーハンド。MAX136km。2年生。昨年秋に見ています。球威はありますし、この先も楽しみなピッチャー。

愛工大名電
6堀内 7牛島 8稲生 2野嵜翔→1田村(18) 9辻 4佐藤 3尾藤→H河村(8) 5杉山 1村瀬→H小野(14)→H二村(11)→2
至学館
4佐野 5関(14) 2牧山 3名城 8西尾 7菊地 9廣田→9増田(16) 1熊谷(11)→H村瀬(15)→R小林→1渡邉 6藤本

(試合経過)
2回裏、1死2塁から7番廣田がタイムリー。至学館が先制。
5回裏、1死3塁から2番関がタイムリー。2−0
6回裏、1死2塁でピッチャー交代、大谷。2死1、3塁からパスボールで1点。3−0
7回表、1死1塁から6番尾藤の2ベースで1塁ランナーがホームを狙うもタッチアウト。2死2塁から8番杉山がタイムリー。3−1
至学館が勝ちました。
愛工大名電はヒット9本。ヒットの出なかった6回も先頭がエラーで出塁と三者凡退は一度もなし。
それでも特に熊谷投手が投げている間は点が入る感じがありませんでした。

アンダーハンドに慣れていないということもあるんでしょうが・・・。逆方向を意識しすぎて強いスイングができなくなり、結果差し込まれての三振もいくつかあり、攻略指示の失敗という印象を受けました。

試合のポイントとしては6回の裏、2死1,3塁でのキャッチャーのパスボール、そして7回表の1死1塁からの7番尾藤の2ベースの際の1塁ランナー本塁憤死。この2つで決まった形でした。

パスボールについては実は初回にもあり、名電に詳しい方に聞くと野嵜選手はそんなにスタメンで出ていないキャッチャーとのこと。そのマイナス面が出たのかな、と感じました。

本塁の憤死は3点ビハインドを考えれば絶対にやってはいけないプレー。結果、次のバッターがヒットを打ったので2点入った形に。そうなればマウンドに上がったばかりの渡邉投手でしたし、試合は分からなくなっていました。結果論、では済まされないミスでしたね。

しかし田村投手はすごい可能性のピッチャーですね。監督としては使いたくなります。でも無理をさせれば能力がスポイルされる可能性もある・・・。夏は難しい選択を迫られそう。
現時点で135km。将来的には150kmを目指してほしいですね。

至学館は4強食いを果たしたわけですが、それが快挙でもなんでもなく、当たり前にしていることがチームとしての成長かな、と思います。
ヒットは3本だけ。相手のミスに絡んでいるんですけど、そこで一本出せるところが強いですね。

熊谷投手先発というのも大当たりでした。これはきっと監督の戦略勝ちですよね。熊谷投手も完成度が高いアンダーという感じではなかったのですが・・・。
でも対私学には武器になる投手ですよね。

至学館は次の試合も勝ってシード権を獲得。3年連続とのこと。完全に私学4強に次ぐ存在となりましたね。
グランドが出来て野球が変わるという印象はこの試合ではありませんでしたが、普通に勝ち切る強さを感じるのはすごいですし、今後も楽しみです。