3月29日に中部大春日丘Gで行われた中京大中京−中部大春日丘の観戦記です。
秋の2位(中京大中京)VS3位(中部大春日丘)の試合。秋の県上位のチーム同士ですので好ゲームを期待して観戦しました。

中京大中京
002000172|12 H16 E1
001400000|5 H12 E1
中部大春日丘

中京大中京
高橋、板倉、麻續、松島−関岡
中部大春日丘
泉、大島、松本、柴田、泉−山本

投手成績
中京大中京
高橋(1) 3回2/3 75球 被安打10 四球1 三振4 失点5
板倉(10) 1回1/3 33球 被安打2 四球0 三振0 失点0
麻續(18) 2回 23球 被安打0 四死球2 三振0 失点0
松島(11) 2回 41球 被安打0 四死球2 三振3 失点0

中部大春日丘
泉(1) 9回 151球 被安打13 四死球7 三振4 失点8
大島(10) 0/3 12球 被安打1 四死球2 三振0 失点3
松本 0/3 6球 被安打0 四球1 三振0 失点1
柴田(5) 0/3 10球 被安打2 四球0 三振0 失点0

高橋投手は2年生右腕。秋には146kmを出して主戦格になっていたピッチャーですね。一冬越してどうなっていたか注目でした。
まっすぐで空振りを取っていたように、球威、球質ともに向上したように感じます。ただ、追い込んでからとか、カウントを取りにいく変化球を打たれていた印象です。まっすぐと球速差が無いのでそれで捉えられている感じ。全部まっすぐというわけにはいかないでしょうから、緩急差をどう出すかというのが課題でしょうけど、いいまっすぐを投げることにはこだわってほしいですね。上を目指す投手でしょうから。
板倉投手は左のサイドハンド。チームを落ち着かせられるピッチャーかな、と思います。球威も戻ったかな?
麻續投手は右のオーバーハンド。新3年生。上背はそんなにないですが、球に力があります。まっすぐはまぁまぁ速い。ゴロを打たせていましたが球威で抑え込んだ感じでした。
松島投手は左のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。2年生。まっすぐと切れのいいスライダーで空振りを取れるピッチャー。こちらも先が楽しみ。
泉投手は左のオーバーハンド。気迫を全面に出して中京大中京打線に立ち向かっていました。まっすぐはそこそこ速い。
大島投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ速い。気持ちの準備不足だったかもですね。
松本投手は右のサイドハンド。
柴田投手は右のオーバーハンド。いきなりのマウンドはちょっと気の毒でした。

(スタメン)
中京大中京
8西村 5中山 6今泉 9尾崎 2関岡 3印出 7飯島 1高橋 4川合
中部大春日丘
8竹ノ内 4横井 6瀧本 3江崎 9網代 7乾 5柴田 2山本 1泉

(試合経過)
3回表、1死2、3塁から3番今泉の2ゴロの間に1点。2死3塁から4番尾崎のタイムリー内野安打。中京大中京が2点先制。
3回裏、2死2塁からタイムリーエラー。2−1
4回裏、1死2、3塁から1番竹ノ内がタイムリー。2死2、3塁から3番瀧本が2点タイムリー。2死2、3塁でピッチャー交替、板倉。5番網代がタイムリー。5−2
7回表、無死3塁から3番今泉のタイムリー。5−3
8回表、1死満塁でピッチャー交替、大島。ワイルドピッチで1点。1死満塁から押し出し四球。5番関岡がタイムリー。ここでピッチャー交替、松本。更に押し出し四球。ここでピッチャー交替、柴田。代打佐藤がタイムリー。8番岡野がタイムリー。ここでピッチャー交替、泉。10−5
9回表、1死2、3塁から6番印出が2点タイムリー。12−5
中京大中京が勝ちました。
お互いにエースが先発してガチンコ対決でした。

中京大中京の高橋投手は秋の時は速いけど空振りが取れない、そういうイメージでしたが、この日はまっすぐで空振りを取る場面がしばしば見られ、成長を感じる場面も。ただ、緩急差が無く変化球を捉えられるところは同じ形でした。
タイプ的に緩いボールは使いにくい投げ方にも感じるので、芯を外す変化球が中心になるかな、とは思いますが、金属バットだとヒットゾーンに飛んじゃうんですよね。高めを上手く使って高低で打たせるのが高校の間ではいいのかなと思います。高校の間はリリーフで特化するか。
麻續投手、松島投手も力のある球を投げて試合が作れそうな感じ。投手陣の底上げは出来ている印象を受けました。

打つ方は一冬越して逆方向の打球が増えた印象。このあたりは毎年感じることですが・・・。
無理して逆に打っている感じがしてしまうんですよね。素直にセンターからレフトに引っ張ったりしてもいいと思うんですよね。それが出来るバッターが揃っているし。
シングルが多く長打は16本中2本だけ。ちょっと寂しく感じました。

中部大春日丘は最初高橋投手の速球についていけてない感じでしたが、2回り〜3回り目に捉えることが出来ました。
1番竹ノ内選手、3番瀧本選手はさすがのバッティングをしますね。5回以降ヒット1本に抑えられたところは残念でしたが。

やはり投手陣が課題。泉投手は中京大中京打線にも負けないピッチングを見せましたが、リリーフ陣が結局アウトを1個も取れず。正直ピッチャーの替え時の問題もあったようにも感じましたが、自滅が多かったところが厳しいですね。
この日も終盤泉投手も疲れが見えましたし、夏は1人では勝ちぬけません。力のある球は投げていたのでどう発揮させるか。首脳陣の手腕も大事かな、と思いました。