11月5日にパロマ瑞穂球場で行われた1部2部入替戦の3回戦、愛知大−愛工大の観戦記です。
球場に入った時点で2回終了時で5−0。正直勝負あったと思ったのですが、終盤まさかの展開が待っていました。

愛大
320000000|5 H11 E2
000002112|6 H11 E2
愛工大

愛大
緒方、田村−観音寺
愛工大
中村、中谷、三木、吉村、横谷−土居

投手成績
愛大
緒方 6回0/3 被安打6 四球2 三振3 失点3
田村 2回2/3 57球 被安打5 四死球4 三振1 失点3
愛工大
中村 5回 被安打8 四球0 三振3 失点5
中谷 2/3 11球 被安打1 四球0 三振0 失点0
三木 1/3 5球 被安打0 四球0 三振0 失点0
吉村 2回1/3 35球 被安打2 四球0 三振2 失点0
横谷 2/3 2球 被安打0 四球0 三振0 失点0

先発の両投手とも中1日での登板。中村投手の5失点は見ていませんが、本来の球威ではなかったということなんでしょうね。
3回戦の経験が豊富な緒方投手は5回までは3安打ピッチング。6回に珍しく2四球。これを八田監督は嫌ったのかもしれません。

愛大
9中村 6長谷部 4加藤 3服部 2観音寺 5阿部 7安田→貞清 8川良→H今村→8 1緒方→田村
愛工大
4木村 9市川→H藤井→9 5徳浪 3中井→H田中→3下里→H佐藤 7羽谷 8大堀 2土居 1中村→H岡田→山本航→1吉村 6江川

(試合経過)
1回表、3番加藤のタイムリー、5番観音寺のサードゴロの間、6番阿部のタイムリーで愛大が3点先制。
2回表、2番長谷部のスクイズ、3番加藤のタイムリーで2点追加。5−0
6回表、2死1塁でピッチャー交替、三木。
6回裏、2死満塁から7番土居の2点タイムリー内野安打。5−2
7回裏、無死1、3塁でピッチャー交替。昨日134球投げた田村がマウンドへ。1−6−3のゲッツーの間に1点。5−3
8回裏、2死1、2塁から9番江川がタイムリー。5−4
9回表、1死1塁でピッチャー交替、横谷。
9回裏、1死1、3塁から5番羽谷が犠牲フライ。同点。2死1、2塁から7番土居がサヨナラタイムリー。愛工大が勝ち1部昇格決定。

球場に入った2回裏の時点で5−0。

正直愛大が勝ったと思いました。緒方投手はスイスイと5回まで投げましたし。

ただ、6回裏に、2死2,3塁から、土居選手のセンターへ抜けそうなやや弱い当たりがタイムリー内野安打となり、セカンドが取ってホームに投げるも、2塁ランナーが好走塁でホームをおとしいれ、2点返したところで風向きが変わりました。
しかも愛大は7回表に先頭が出て4番服部がゲッツー。3人で終わったので余計に。

ただ、7回裏、連打で無死1,3塁になったところで、緒方投手をあきらめた。それは分かります。ただ、そこで田村投手を上げたのははっきりいって理解不能。昨日134球も投げた、1年生ピッチャーですよ。リーグ戦でも経験がないような。
田村投手がかわいそうですし、他のピッチャーだって立場がないですよね。だって、連投の田村投手より信頼がないって示した状況だし。

もちろん最終的に逆転サヨナラまで持っていった愛工大の執念は素晴らしかった。感動的な内容でした。でも、はっきりいってこの投手起用で僕の中では台無しだし、とてもいい試合だなんて言えません。

そんな中、田村投手は最後までよく投げました。最後の最後までなんとかチームを勝たせようと踏ん張った。バックも長谷部選手が神プレーを連発。1年生投手を盛りたてていたと思います。

8回裏の粘ってタイムリーを打った江川選手、9回裏サヨナラを決めた土居選手。ともにすごかった。江川選手のしぶとさ、粘りはこの3試合で目につきました。来年は中心選手として頑張ってほしいですね。

これが、春藤投手、榊原投手、大矢投手で踏ん張れなかったのなら、もっと納得がいきました。でも田村投手を使ったこと。これがこの試合を評価出来ない全てです。
この試合を選手のせいにするのは、愛大の各選手が気の毒。そのくらいに思います。

とにかく愛大の3年生以下の選手たちはこの試合で感じたことを忘れずに、最短で戻れるように頑張ってほしいです。4年生はお疲れさまでした。