10月28日に浜松球場で行われた3連盟王座の決勝戦、中部学院大−皇學館大の観戦記です。
奇しくも東海地区同士で、東海地区リーグの決勝戦と同じ組み合わせとなった試合。その時は皇學館大が勝ちましたが、神宮がかかった試合でどうなるか、注目して観戦しました。

中部学院大
000002021|5 H9 E0
000000000|0 H2 E1
皇學館大

中部学院大
若山、大中、宮前、櫻麹−高杯
皇學館大
市川、脇田、中山、若林、中川−中妻

投手成績
中部学院大
若山 4回 63球 被安打1 四球3 三振5 失点0
大中 1回 12球 被安打0 四球0 三振1 失点0
宮前 2回 36球 被安打0 四球1 三振2 失点0
櫻糀 2回 27球 被安打1 四球1 三振2 失点0
皇學館大
市川 5回1/3 94球 被安打7 四球3 三振2 失点2
脇田 2回 34球 被安打1 四球2 三振2 失点2
中山 2/3 5球 被安打0 四球0 三振0 失点0
若林 1/3 6球 被安打0 四球1 三振0 失点1
中川 2/3 13球 被安打1 四球0 三振1 失点0

中部学院大は若山投手が連投で先発。四球はやや多かったものの、ヒット1本に抑える好投で試合を作りました。
櫻糀投手は以前に見た時は左のサイドハンドでしたが、スリークォーターまでひじが上がっていました。その分特徴が薄れたようにも感じましたが・・・。
皇學館大は市川投手が粘りのピッチング。5回まで毎回のようにピンチでしたが、なんとか踏ん張っていましたが、6回についに捕まりました。
中川投手はエースらしくさすがの球威を見せていました。どっか上でやってほしい投手ですね。

スタメン
中部学院大
8福尾 2高杯 9武藤 3廣部→5鈴村 7高見→7新井 6中山→3 4藤澤 5結城→6 1若山→大中→H松田→R増田→1宮前→H碓井→櫻糀
皇學館大
6青木 5宮崎 9森本 8奥谷 3中園 2中妻 4八重田→H加藤→4 1市川→H杉田→R山口→1若林 7鈴木→H山本将→7永森

(試合経過)
6回表、1死1、3塁から1番福尾が2点タイムリー2ベース。ここでピッチャー交替、脇田。中部学院大が2点先制。
8回表、1死1、2塁から1番福尾が2点タイムリー3ベース。ここでピッチャー交替、中山。4−0
9回表、1死2塁でピッチャー交替、中川。2死2塁から6番中山がタイムリー。5−0
中部学院大が神宮行きを決めました。
中部学院大は5回まで毎回チャンスを作るもあと1本が出ず、残塁9。皇學館大が1点でも先制したら分からない流れでしたが、6回表についに先制。福尾選手の見事な2点タイムリー2ベースでした。
その直前にはエラーもありましたし、皇學館大とすればもったいなかった。ただ、地力は中部学院大が上だったように思います。

福尾選手は2本のセンターオーバーのタイムリー2ベースで4打点を含む3安打。2年生でまだまだこれからも伸びると思いますし楽しみな選手ですね。打球に伸びがある。
1年生4番の廣部選手がタイミングがあっていない感じで心配ですが、他の選手たちでカバー。神宮大会でも高杯選手中心にまずは1勝を目指して頑張ってほしいですね。

皇學館大は2安打ではいかんともしがたい試合でした。ここは野球推薦のない大学。それでもここでやりたい選手が集まってきて、東海地区大学リーグを制して、三連盟でも決勝進出。明治神宮大会まであと一歩に迫りました。
今の4年生は3年前の全日本大学選手権出場を知っている世代。それだけに全国に行きたかったでしょうが・・・。

中川投手は好投手でした。こういうピッチャーが出てくると、全国も狙える。三重リーグも混戦が多いリーグですが、そこからグッと抜けてくるチームに出てきてほしいですね。