10月27日に四日市霞ヶ浦球場で行われた中京大中京−津田学園の観戦記です。
勝った方がほぼ選抜が確定する大事な試合。予想以上に一方的な試合になりました。

中京大中京
00002|2 H4 E0
30154|13 H12 E1
津田学園
(5回コールド)
中京大中京
板倉、高橋、川崎−関岡
津田学園
前−阿萬田

投手成績
中京大中京
板倉(1) 2回1/3 54球 被安打5 四球1 三振3 失点4
高橋(10) 1回2/3 29球 被安打4 四球1 三振2 失点5
川崎(11) 2/3 16球 被安打3 四球1 三振1 失点4
津田学園
前(1) 5回 66球 被安打4 四球0 三振3 失点2

板倉投手は左のサイドハンド。前回の試合後の新聞記事でひじを痛めていて、という記述がありました。毎回思いますけど、そういうピッチャーが普通に投げているのってどうなんでしょうね。この日もその記述を見たせいもありますが、球威があまりないように感じました。
高橋投手は右のオーバーハンド。四日市球場のガンで140出るか出ないかでした。現状球速で押すピッチングなので、そこが通じないと厳しくなりますね。
川崎投手は左のオーバーハンド。上背はないですが、上から投げおろすフォームで球威はあります。まっすぐはまぁまぁ速い。やや力に頼った投げ方。
前投手はこの日のMAXは139km。高めが多い印象ですけど、切れのいいまっすぐがそこに来るので捉えるのが難しいピッチャー。コントロールも良かったし、好投手ですね。

中京大中京
8西村(9) 7伊賀 6今泉 9尾崎(19) 3印出→5 5中山(4)→4 1板倉→3 2関岡 4川合→1高橋→H飯島→1川崎
津田学園
6大音 5松尾 9藤井 3前川 7石川 2阿萬田 4小林 1前 8渡邉

(試合経過)
1回裏、1死1、2塁から4番前川が右中間へ3ランホームラン。津田学園が3点先制。
3回裏、1死2、3塁でピッチャー交替、高橋。5番石川が犠牲フライ。4−0
4回裏、無死2塁から8番前がタイムリー2ベース。無死1、3塁から1番大音がタイムリー。2死2、3塁から4番前川が2点タイムリー。9−0
5回表、2死2、3塁から代打飯島の2点タイムリー2ベース。9−2
5回裏、1死満塁から2番松尾が犠牲フライ。3番藤井が3ランホームラン。津田学園が13−2でコールド勝ち。選抜をほぼ確定しました。
中京大中京は力負け。一言でいえばそういう試合。

前投手を捉えられず。前回、三振とフライアウトが多かった前投手に対し、ゴロを打とう、という意識で臨んでいたのは伝わってきました。ベンチから「上からたたけ」という声がしきりに飛んでいたし。ただ、これが逆効果だったと思います。そもそも高めに来る球を上からたたくって無理があると思うんですよね。
せっかく力のある選手たちを活かせないベンチ。この日は前投手の攻略法が間違っていたということなんですけど、板倉投手の起用にしても、以前から問題があるベンチワークが改善されませんね。

津田学園は初回の前川選手の3ランホームラン。これが大きかったですね。試合としても大きく有利になりました。
また前回の試合から3番藤井選手、5番石川選手を入れ替えて、これが上手くはまりました。
前川選手は3打数3安打。ホームランは合わせただけに思えた右中間への打球が入ったのは、末恐ろしくなりました。中京大中京がセンター寄りにライトレフトがいて、打球データがそこだったんでしょうけど、それを越していったのはびっくりしました。残りの2打席も3塁線を抜く打球に、上手く変化球を拾ってタイムリー。楽しみなバッターですね。
5回にはバント攻撃も鮮やかでした。守備に課題はありますが、全国で戦える力があるチームだと思いますので、選抜が楽しみですね。