10月21日に津球場で行われた東海大会の2回戦、御殿場西(静岡1位)−津田学園(三重3位)の観戦記です。
常葉菊川の元監督である森下監督が就任してさっそく静岡を制した御殿場西が、大垣日大をコールドで倒した津田学園とどういう試合をするかに注目して観戦しました。

御殿場西
100000001|2 H4 E0
00010303X|7 H12 E1
津田学園

御殿場西
高田、杉本−磯部
津田学園
前−阿萬田

投手成績
御殿場西
高田(1) 7回0/3 110球 被安打10 四球2 三振6 失点6
杉本(10) 1回 20球 被安打2 四球1 三振2 失点1
津田学園
前(1) 9回 133球 被安打4 四球1 三振10 失点2

高田投手は左のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。スライダーが良く、大小2種類を投げていたと思います。右バッターの膝元に狙って三振を取るスライダーは絶品。
杉本投手は右のサイドハンド。まっすぐはまぁまぁ。
前投手は右のオーバーハンド。MAXは143kmを記録。まっすぐで空振りが取れる球質で、フライアウトが多い。結局内野手の補殺が一度もないという珍しいピッチングでした。

御殿場西
8夏賀 5阿佐野 4新井 3内海(13)→3矢岸 2磯部 9金子 7末吉→H水口(16)→7船田(17) 1高田→1杉本(10) 6渡邊
津田学園
6大音 5松尾 7石川 3前川 9藤井 2阿萬田 4小林 1前 8渡邉

(試合経過)
1回表、2死2塁から4番内海の内野フライをピッチャーと1塁でお見合いし落球。ランナー生還。御殿場西が先制。
4回裏、1死満塁から6番阿萬田が犠牲フライ。1−1
6回裏、1死1、3塁から5番藤井がタイムリー。2死2塁から6番阿萬田がタイムリー3ベース。7番小林もタイムリー。津田学園が勝ち越し。4−1
8回裏、先頭の4番前川が弾丸ライナーでレフト上段に運ぶソロホームラン。無死1塁でピッチャー交替、杉本。2死2、3塁から9番渡邊が2点タイムリー2ベース。7−1
9回表、1死から3番新井が意地の一発。ソロホームラン。津田学園が勝ちました。
御殿場西は森下監督ということで、常葉菊川のようにフルスイングでどんどん打ってくるのかな、と思いましたが、意外とバッティングは当てに来る打撃が多く、バントは使いませんでしたが、どちらかというと守備でリズムを作るチームに感じました。
守備は素晴らしかった。特にショートの渡邊選手は動きが抜群で、5回裏の9番渡邉選手のショートゴロを捌いたプレーはほれぼれしました。イレギュラーもあったセンターに抜けそうな当たりをアウトに。

高田投手も素晴らしいピッチングだったのですが、5回に腰に打球を受けました。その後も投球しましたが、その影響が6回の集中打にはあったように思います。そういう意味では不運でしたね。

最後に新井選手が意地の一発を放ちましたが、こういう打撃がチームで出来るようになると、もっと強くなりそう。今後に期待ですね。

津田学園は前投手がフライが多かったのですが、そのフライの処理で右往左往。そのミスで初回には失点しましたし、その後も危ないプレーが続きました。
地元開催でプレッシャーもあったかも知れません。次はそういうミスを逃してくれない中京大中京相手ですので、気をつけたいところですね。
打線は4番前川選手がホームランを含む3安打。打線は集中打が上手く出ました。チャンスを確実に活かしていきたいところです。

前投手VS中京大中京打線は面白い一戦になりそう。準決勝も楽しみです。