
「教誨師(きょうかいし)」を見てきました。
(あらすじ)
受刑者の道徳心の育成や心の救済を行う教誨師の中でも死刑囚専門の牧師・佐伯(大杉漣)は、独房で孤独な生活を送る死刑囚たちの良き理解者だった。6人の死刑囚たちに寄り添い対話を重ねる中、自分の思いがしっかりと届いているのか、彼らを安らかな死へと導くことは正しいことなのかと葛藤し、自身も過去と向き合う。
「教誨師」というものが何か、すら知らないまま観賞。大杉蓮さんの遺作ということで観に行った感じですが、色々考えさせられる話でした。
ほぼ1シチュエーション映画で、大杉さん役の回想以外、死刑囚たちの過去の描写は一切なし。会話のみで思い起こさせる内容。それぞれの演技が上手く、その役の人物が分かるところは素晴らしかったですね。
少しずつ、目に見えない感じで変わっていく描写が上手かった。大杉さんが亡くなっているだけに余計に、死についても考えさせられました。
☆は4つ。公開数が少ないようですけど、もっと見てほしい映画ですね。