10月7日に熱田球場で行われた中部大春日丘−西尾東の観戦記です。
どちらも初の秋季東海大会進出を賭けた一戦。すさまじい乱打戦になりました。

中部大春日丘
004053004304|23 H23 E2
008330200301|20 H20 E3
西尾東

中部大春日丘
伊藤、泉、大島、内海、宮崎、泉、宮崎、横井−山本
西尾東
山田、小柴−加藤

投手成績
中部大春日丘
伊藤(11) 2回1/3 35球 被安打3 四球0 三振0 失点3
泉(1) 3回 94球 被安打7 四球9 三振4 失点10
大島(10) 1回 19球 被安打3 死球1 三振1 失点3
内海(12) 0/3 10球 被安打0 四球2 三振0 失点0
宮崎(4) 5回1/3 96球 被安打7 四球3 三振4 失点4
横井(5) 1/3 1球 被安打0 四球0 三振0 失点0
西尾東
山田(1) 5回1/3 121球 被安打10 四球2 三振4 失点12
小柴(6) 6回2/3 117球 被安打13 四死球7 三振3 失点11

伊藤投手は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。1年生ですので、まだまだこれからの成長に期待。
泉投手の不調がこの試合がもつれた大きな要因。気合で投げ込むもコントロールが出来ずに苦しみました。
山田投手は立ち上がりから慎重な投球でしたが、球威が本来のものとはいえず。
小柴投手は右のオーバーハンド。インコースが死球になる場面も多かったですけど、必死の投球でした。

中部大春日丘
7網代 8竹ノ内 6瀧本 3江崎 9鈴木 2山本 5横井 1伊藤(11)4宮崎
西尾東
6小柴 4宮瀬 3神谷 2加藤 8大谷 7水谷 5伊吹 1山田 9内藤(18)

(試合経過)
3回表、1死1、2塁から3番瀧本の2点タイムリー2ベース。4番江崎の2ランホームラン。中部大春日丘が4点先制。
3回裏、1死満塁でピッチャー交替、泉。連続押し出し四球で2点。1死満塁から4番加藤が2点タイムリー。同点。更に1死満塁から押し出し四球で逆転。ここでピッチャー交替、大島。更に押し出し死球。1死満塁からショートゴロゲッツーで1塁送球が逸れてエラー。2者生還。8−4
4回裏、1死2塁から3番神谷がタイムリー2ベース。4番加藤がタイムリー。ここでピッチャー交替、内海。1死満塁でピッチャー交替、宮崎。2死満塁から押し出し四球。11−4
5回表、無死1、2塁から代打乾がタイムリー。更にワイルドピッチで1点。1死満塁からタイムリーエラー。2死満塁から1番網代の2点タイムリー。11−9
5回裏、2死満塁から6番水谷がタイムリー。更に連続押し出し四球。14−9
6回表、1死2、3塁から6番山本が2点タイムリー2ベース。ここでピッチャー交替、小柴。7番横井がタイムリー2ベース。14−12
7回裏、2死1、2塁から1番小柴が2点タイムリー3ベース。16−12
9回表、無死満塁から4番乾が満塁ホームラン。16−16
10回表、無死2塁から9番宮崎のバントがヒット。送球を弾く間にランナー生還。春日丘が逆転。更に1死1、3塁から3番瀧本がタイムリー。1死満塁から5番鈴木の犠牲フライ。19−16
10回裏、1死1、3塁から4番加藤が同点3ランホームラン。19−19
12回表、1死2、3塁で7番横井が犠牲フライ。中部大春日丘が勝ち越し。9番宮崎の3ラン。23−19
12回裏、2死1、2塁から7番森のタイムリー2ベース。23−20
中部大春日丘が勝ちました。
正直終盤まではいい試合とは言い難い試合。四死球が多く、エラーが失点につながる。審判さんのゾーンがやや狭く、それに対応できない投手陣。そのために点の取り合いになる。
9回表の劇的な同点満塁ホームランも、その直前に無死1塁から2ゴロゲッツーの当たりをエラーしてそこからの満塁弾。ただ、打った乾選手は途中出場の1年生。この場面で打ったことがすごかった。

春日丘は3番瀧本選手が5安打と大活躍。目立っていました。

中部大春日丘は春には3度の県優勝と春の東海大会を制した実績もあるのですが、秋は今まで4位が最高で、初の秋季東海大会出場となりました。意外というか、春に強い春日丘、と言われ続けて、ようやく秋に壁を破ったことがうれしかったでしょうね。
東海大会に向けては泉投手の出来がカギを握ると思います。なんとか本来の投球を取り戻して本番に臨んでほしいですね。

西尾東は山田投手が踏ん張りきれず。今大会を投げ抜いてきた疲れがあったと思います。責められない。
ただ、打線は良く援護しましたし、リリーフした小柴選手が良く踏ん張ったと思います。打っても5安打であとホームランが出たらサイクル、という活躍でしたし。
3点勝ち越された10回裏、1死1,3塁から同点アーチを放った加藤選手の当たりには鳥肌が立ちました。当たりも文句なしでしたが、この場面でしっかりと打ったことがすごい。
粘りも見事でした。なんとか東海大会に行ければ、21世紀枠での甲子園ももっと近づいたでしょうが・・・。

それでも愛知県でベスト4の成績は見事。夏は東愛知で準優勝でしたし、そういった実績を加味しての21世紀枠に期待しましょう。成章が選ばれた時も秋ベスト4でしたし。

とにかく山田投手はしっかりと疲れを取って、また本来のピッチングが見たいです。お疲れさまでした。