9月23日に小牧球場で行われた準々決勝、至学館−西尾東の観戦記です。
西尾東は21世紀枠を狙うには、ベスト4以上の成績が欲しいところで、大事な一戦。私学4強に次ぐ存在になっている至学館とどう戦うかに注目して観戦しました。

至学館
010000000|1 H3 E1
20000100X|3 H9 E0
西尾東

至学館
渡邊、西尾−牧山
西尾東
山田−加藤

投手成績
至学館
渡邊(10) 6回1/3 92球 被安打7 四球4 三振9 失点3
西尾(1) 1回2/3 22球 被安打2 四球0 三振1 失点0
西尾東
山田(1) 9回 141球 被安打3 四死球4 三振11 失点1

至学館の渡邊投手は左のオーバーハンド。1年生ということなのでかなり楽しみなピッチャー。まっすぐはまぁまぁ速い。上背もまぁまぁあります。立ち上がりばらつきましたが、良く修正しました。
西尾投手は右のサイドハンド。まっすぐはそこそこ。コントロールは安定しています。
山田投手は連投。やはり前日よりは走っていないと思いましたが、1球だけ140kmを記録。冷静なピッチングが光り、要所で三振を取れていました。

至学館
8西尾(1) 6佐野 7村瀬(16) 2牧山 3名城 9富田(8) 4藤本 1渡邊(10) 5田辺(20)
西尾東
6小柴 4宮瀬 3神谷 2加藤 8大谷 7水谷 5伊吹 9内藤(18) 1山田

(試合経過)
1回表、先頭の西尾が四球の後、2番佐野のバントが小フライになりゲッツー。山田の立ち上がりが楽になりました。
1回裏、1死2、3塁から4番加藤が2点タイムリー。西尾東が2点先制。
2回表、1死3塁から6番富田がタイムリー。2−1
3回裏、1死満塁のチャンスを作るも7番8番が連続三振。追加点ならず。
6回裏、1死2塁から9番山田がタイムリー2ベース。3−1
7回裏、1死からピッチャー交替、西尾。
8回表、2死2,3塁と一打同点のチャンスも代打土岐が空振り三振。得点ならず。
西尾東が勝ちました。
至学館としては、初回の先頭バッターが四球で出た後の送りバントがゲッツーになったのが痛かった。前日の山田投手は立ち上がりかなり苦労していて、この日も先頭バッターを四球。もっと嫌らしい攻撃をするのが至学館かな、と思ったんですけどね・・・。
結局この日は山田投手を捉えられず。4回以降はノーヒットに抑えられました。8回に一打同点の場面は作ったのですが・・・。
山田投手が力を入れた高めのまっすぐをことごとく空振り。力負けでしたね。
4番の牧山選手は唯一捉えていましたし、キャッチャーとしてもいい選手でした。渡邊投手や村瀬選手など、いい選手はたくさんいますね。春に向けてたくさんいるスタンドの選手ともども、切磋琢磨してレベルUPしてほしいです。

西尾東は初回に渡邊投手の乱調に上手く付け込んで先制点。ただ、尚も1死1,3塁のチャンスで攻めきれていれば、もう少し楽な展開になったんですが・・・。
それでもこの日も9番山田投手のところにチャンスで回して自らタイムリー2ベース。これが大きかったですね。
西尾東は3度攻撃の伝令でランナーに。正直意味あるのかな?と思う場面が多かったのですが、少しでも相手に考えさせることが出来ればいいんでしょうね。

4番の加藤選手が3安打2打点。バッテリーが打席でも好調というのは大きいですね。

なんとかあと1勝して東海大会に行ければ、21世紀枠での甲子園が現実味を帯びてきます。もちろん、自力で行く可能性もあるわけですが、山田投手の存在はストロングポイント。上手く使ってこの後も戦ってほしいですね。