7月21日に岡崎球場で行われたブロック決勝、杜若−愛産大三河の観戦記です。
シード校で東愛知の本命にも上がっている愛産大三河に対し、下馬評は低いながらも勝ちあがってきた杜若。
かつては互角だった西三河の私学同士の一戦となりました。

杜若
00000|0 H4 E2
8030X|11 H11 E0
愛産大三河
(5回コールド)
杜若
眞井、鈴本晃−佐藤
愛産大三河
上田−櫻井

投手成績
杜若
眞井(10) 2回2/3 74球 被安打8 四死球4 三振1 失点11
鈴本晃(1) 1回1/3 12球 被安打3 四球0 三振0 失点0
愛産大三河
上田(1) 5回 75球 被安打4 四球1 三振8 失点0

眞井投手は右のオーバーハンド。上背はそんなに無いですが、投げっぷりのいい投手で、まっすぐはそこそこ速い。2年生で秋以降楽しみ。ちょっとボールが高かった。
鈴本晃投手は左のオーバーハンド。上から投げるフォーム。まっすぐはそんなに速くない。小柄で細身。2年生。
上田投手は右のオーバーハンド。身体がでかい。軽く投げている感じで広いゾーンを上手く利用して三振を取っていました。まっすぐはまぁまぁ速い。2年生。

杜若
6鈴木 4中山 5曽我 2佐藤 8椛島 3西田 1眞井(10) 7中川 9羽田野
愛産大三河
7石川颯 4鈴木球 8長谷 1上田(3) 2櫻井 9石原 5佐々木 3松原(1) 6高橋

(試合経過)
1回裏、1死1、2塁から4番上田がタイムリー2ベース。2死2、3塁から6番石原がタイムリー。2死満塁から8番松原が走者一掃の3点タイムリー3ベース。9番高橋のタイムリー内野安打。2死2塁から1番石川颯がタイムリー2ベース。2死1、2塁から3番長谷がタイムリー2ベース。愛産大三河が8点先制。
3回裏、2死1、3塁からダブルスチール成功。2死2塁から3番長谷がタイムリー3ベース。ここでピッチャー交替、鈴本晃。4番上田がタイムリー2ベース。11−0
4回表、1死から2番中山のヒット、3番曽我の2ベースでチャンスを作るも4番5番が倒れ0点。
愛産大三河が5回コールドで圧勝。
杜若は秋の新チーム直後に見た時に、力強さに欠けるチームで正直評価が低かったのですが、ピッチャーの眞井投手は2年生ながらいいボールを投げていて、可能性は感じました。
ただ、愛産大三河とは力の差があって、力負けしてしまいました。眞井投手もボールは悪くなくてもちょっと甘いと持って行かれる。強いチーム相手のピッチングに課題が残りました。
守備でも球際の弱さがあり、防げそうな当たりがヒットになってしまう場面も多かった。ヒットを打ったのは意地を見せた3年生。それを2年生投手陣を中心にどうこの経験を活かすか。強い杜若復活は険しい道のりです。

愛産大三河は力強い打撃が光りました。4番上田選手は振れるな〜と思いますし、チャンスで振りきる打撃が出来ていたのは良かったです。
上田投手は審判の特徴を掴んで、2年生とは思えない老練なピッチングで三振の山を築きました。4回表に1死2,3塁で1点はいいよ、という守備体型でしたが、ピッチングは1点もやるか、と三振狙い。こういう気持ちの強さは大事ですよね。

愛産大三河が思った以上に仕上がっていて、東の本命かな、と改めて感じるチームでした。甲子園にふさわしいチームになりつつありました。