5月3日に岡崎球場で行われた春季県大会準決勝、東邦−西春の観戦記です。
快進撃を続ける西春が、秋の王者に挑む一戦。どこまで食らいつけるかに注目して観戦しました。

東邦
201101010|6 H14 E2
100010000|2 H7 E2
西春

東邦
扇谷−稲留
西春
下方、柏木−伊吹

投手成績
東邦
扇谷(10) 9回 125球 被安打7 四球3 三振9 失点2
西春
下方(10) 4回 76球 被安打4 四球2 三振1 失点4
柏木(14) 5回 62球 被安打10 四球0 三振1 失点2

扇谷投手は右のオーバーハンド。MAX140kmを記録。元々制球難を良く言われますが、この日は初回に押し出し四球がありましたが、2回以降は四球が1つだけ。カーブがコントロール出来ていたため、効果的に使っていました。
下方投手は左のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ。最初は慎重になり過ぎていた印象ですが、ある程度自信もって投げてからは大崩れしなかった。
柏木投手は左のサイドハンド。まっすぐはぼちぼち。ひじを上げて投げる時もある。左バッターには打ちにくい投手ですし、2年生でこのピッチングは大きな経験になったでしょうね。

スタメン
東邦
6熊田 4林 3梅田 5石川 7北川 8山本 9鈴木 2稲留(12) 1扇谷
西春
3松平 9大坪 8森田 7南 6八神 2伊吹 4秦 1下方(10) 5磯貝

(試合経過)
1回表、無死満塁から4番石川に押し出し四球。5番北川が犠牲フライ。東邦が2点先制。
1回裏、2死満塁から6番伊吹が押し出し四球。2−1
3回表、1死3塁から4番石川が犠牲フライ。3−1
4回表、2死3塁から1番熊田がタイムリー2ベース。4−1
5回裏、無死1、3塁から2番大坪のボテボテのショートゴロをお手玉して記録タイムリーエラー。4−2
6回表、2死1、2塁から1番熊田がレフト前に落ちるタイムリー。5−2
8回表、2死1塁から9番扇谷がタイムリー3ベース。6−2
東邦が勝って東海大会進出。
東邦は扇谷投手が安定していたのは大きな収穫でしょうね。良く制球難を指摘されますが、この日見た限りではそんな感じはなかったです。カーブの精度は高いし、普通に好投手だと思います。
4番の石川選手は2年生でちょっとものが違う感じのするバッター。打球が速く、どこまで伸びるか楽しみです。

東邦は普通に強い。特別なにかがあるってより、野球の質も高いし、プレーの精度も高い。ただ、左腕にはやっぱり弱い感じがありますし、どこまで本番に向けて克服できるか。ただ、左腕はどこのチームも苦しむ場合が多いので、そこでいかに自分たちから崩れないか。そこがカギになりそう。

チーム力ではやはり夏は本命でしょう。

西春はエース尾崎投手を温存。夏を考えたら、東邦に経験を積ませる必要はないし、逆にこの日投げた2投手は大きな経験値を得ることが出来ました。
夏に尾崎投手の負担を減らすことを考えたら、他のピッチャーの踏ん張りも必要ですからね。そんな中で食らいついて試合を作った西春は素晴らしいと思います。

この日も守備が素晴らしかった。初回こそノックから含めて動きが固いかな、と思いましたが、2回以降は本来の動きで、強い打球にも対処。私学と戦う上で、これが出来るのが大事ですよね。
キャッチャーの伊吹選手も5回に見事な盗塁阻止がありました。サードの磯貝選手の守備はほんとにチームを助けます。

やるべきことをきちんとやれるチーム。夏に向けてどう仕上げてくるか、楽しみです。