7月15日に瑞穂球場で行われた第1試合、小牧工−名経大市邨の観戦記です。
名経大市邨の影下投手は去年の夏に見たときに楽しみなピッチャーだな、と思ったので、1年経ってどれだけ成長したかを楽しみに観戦しました。

小牧工
001000000|1 H6 E1
21001011X|6 H14 E0
名経大市邨

小牧工
新城、上野、石黒、浅見−浅見、鈴木
名経大市邨
影下−佐溝

投手成績
小牧工
新城(16) 3回 70球 被安打7 四球2 三振1 失点3
上野(18) 1回1/3 27球 被安打3 四球1 三振0 失点1
石黒(1) 1回2/3 27球 被安打1 四球1 三振0 失点0
浅見(2) 2回 44球 被安打3 四球1 三振1 失点2
名経大市邨
影下(1) 9回 117球 被安打6 四死球2 三振3 失点1

新城投手は右の変則サイドハンド。まっすぐはそんなに速くない。スローボールも駆使して緩急で打ち取る。
上野投手は右のスリークォーター。まっすぐはそんなに速くない。3塁側に足を出して上から投げるフォーム。2年生。
石黒投手は右のオーバーハンド。テイクバック小さいフォーム。まっすぐはぼちぼち。
浅見投手は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。
影下投手は右のスリークォーター。まっすぐはなかなか速い。上背はあんまりないですが、きれいなまっすぐを投げます。空振りはそんなに取ってないですが、中盤は抜いて打たせて取る上手さも見せました。

小牧工
7西川 2浅見 8横山 3青井 9土岐 5河田 6清水 1新城(16) 4加納
名経大市邨
6沖高 8黒田 9味岡 4原田 9縄田(17) 1影下 2佐溝(12) 3利見 5藤田(15)

(試合経過)
1回裏、1死2、3塁から4番原田がタイムリー。更に5番縄田のところでスクイズ成功。市邨が2点先制。
2回裏、2死満塁から4番原田のショートゴロをお手玉して投げられず。記録タイムリーエラー。3−0
3回表、2死3塁からワイルドピッチで1点。3−1
5回裏、1死2、3塁から6番影下がタイムリー。ここでピッチャー交替、石黒。4−1
7回裏、1死2塁から6番影下のタイムリー3ベース。5−1
8回裏、1死3塁から2番黒田のところでスクイズ成功。6−1
名経大市邨が勝ちました。
小牧工業は、作戦やその場その場での対応部分はいいんですよね。ただ、プレーがなんていうかぬるい。外野が抜かれた後の追い方とか、ライナーバックとかフライの追い方とか・・・。プレースタイルというか、普段からそんな感じでやってきたんだろうな、と思えるプレーが出ていました。
たとえば、3回表の2死3塁からの1バウンドでキャッチャーが弾いての1点は、ランナーの反応がすばらしかった。そういう意識は選手個々であると思うので、チームとしてのキビキビ感というか、精度を上げていけば、もっといいチームになるかな、と感じました。
新チームでは、もっと精度の高い野球が見たいな、と思います。

名経大市邨は影下投手はすばらしかった。去年から球も速くなったし、上手く打たせて取れるところは技術もある。そして、気持ちの強さもある。上でさらに伸びてほしいピッチャーですね。

攻撃面はバントがなかなか決まらないなど、チャンスをなかなか活かせない展開が続きました。序盤の点も小牧工のミスがなかったら入ったか分からなかったし、影下投手の2本のタイムリーがなかったら、もっともつれたかも。
そういう意味では野手がどこまで助けられるか。8回に4点勝ってて、無死2塁から送って、スクイズ・・・。1イニングでも戦うイニングを減らすという意味で、コールドを狙ってほしいと僕は思うので、残念な作戦でした。

2番の黒田選手のカット打法。新聞に美談のように書いてありましたが、ルールとして、3バントと判定される可能性がある以上、やってほしくない打撃です。さすがにひどいカットがいくつもありましたし・・・。審判にアウトという判定をしてほしかったです。

選手個々の能力は高いと感じるチームですので、上手くかみ合うように、この後も戦ってほしいですね。