11月23日に豊田球場で行われた1年生大会決勝戦、東邦−中京大中京の観戦記です。
ここのところ、主要大会で優勝を分け合っている印象の東邦と中京大中京。この世代ではどちらが先に結果を出すかに注目して観戦しました。

東邦
0006111|9 H9 E1
1000000|1 H6 E2
中京大中京
(7回コールド)
東邦
扇谷−稲留
中京大中京
澤井、近藤、澤井、浦野−佐古

投手成績
中京大中京
澤井(1) 5回 73球 被安打3 四死球2 三振2 失点5
近藤(9) 0/3 9球 被安打1 四球1 三振0 失点2
浦野(5) 2回 28球 被安打5 四球0 三振1 失点2
東邦
扇谷(1) 7回 90球 被安打6 四球1 三振7 失点1

澤井投手は左のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。変化球を駆使して緩急を使う。3盗を何度か許したのは課題。
近藤投手は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。
浦野投手は右のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。
扇谷投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ速い。ひじが遅れてくるタイプ。中盤からコントロールが安定して、外の使い方がうまく三振が増えた。

(スタメン)
東邦
8洞田 4林 3梅田 2稲留 9梶田 7成本 5反頭 1扇谷 6鈴木
中京大中京
8鈴木 4谷中 1澤井 5浦野 6山田 7臼井 2佐古 9中野(16) 3江村

(試合経過)
1回裏、2死1、2塁から5番山田がタイムリー。中京が先制。
4回表、替わった近藤四球、内野安打などで無死1、3塁をしたところでライトに入っていた澤井を戻す。無死満塁からワイルドピッチで同点。更にショートタイムリーエラー。更に無死1、3塁からセンターフライを落としエラー。6番成本が3ランホームラン。6−1
5回表、1死満塁から5番梶田が犠牲フライ。7−1
6回表、2死1塁から1番洞田がタイムリー2ベース。8−1
7回表、無死3塁から4番稲留が犠牲フライ。9−1
7回裏、無死1,2塁からキャッチャーフライ。これがインフィールドフライとされていたのですが、キャッチャーが取らなかった時点でランナーがスタートを切って3塁でタッチアウトに。ゲッツーとなり、次打者が三振。東邦のコールド勝ちが成立。

やっぱりどちらも外野守備がうまく、強いチームは外野守備で差が出るというのが持論なので、さすがだな、と思いました。
序盤は中京大中京ペース。2回裏にエラーも絡んでのピンチで2番谷中のヒット牲のセンターへの当たりを守備位置も含めて好捕したプレーがなかったら、試合は変わっていた気がします。

ただ、それを置いても、中京大中京の4回の投手起用はひどかった。ここまでパーフェクトのエースを替える。これは他のピッチャーに経験を積ませる、最初から予定通り、いづれかの理由で納得はできます。でも替えたピッチャーが2人ランナーを出しただけで戻すってありえない。なら何のために替えたのか。

その後のミスの連鎖はこういう起用をしたベンチが産んだと思います。残念な起用でした。

東邦も扇谷投手で押したのはもったいなかったかなって。他のピッチャーの経験を積ませても、と思いました。

成本選手のホームランは見事でしたが、その後に代打で出てきた北尾選手が2ベースなど、層が厚いな、と思います。この両チームが来年どうなっているか、また楽しみですね。