9月24日に大野レインボースタジアムで行われた準決勝第2試合、麗澤瑞浪−美濃加茂の観戦記です。
美濃加茂は久々に上位進出したというイメージですし、麗澤瑞浪はそんなに聞かない学校。私立同士とはいえ、新鮮な対戦となりました。

麗澤瑞浪
000100100001|3 H7 E3
001000100000|2 H10 E3
美濃加茂
(延長12回)
麗澤瑞浪
伊藤智−竹内
美濃加茂
池戸−小出

投手成績
麗澤瑞浪
伊藤智(1) 12回 182球 被安打10 四球2 三振7 失点2
美濃加茂
池戸(1) 12回 151球 被安打7 四球1 三振5 失点3

伊藤智投手は右のアンダーハンド。純粋なアンダーハンドで安定感のあるピッチング。ランナー出してバタバタする場面もありましたが、中盤以降は粘り強いピッチングが見事でした。
池戸投手は左のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。きれいなフォームでコントロールもよく、レベルの高いピッチャー。上でも十分やれるピッチャー。

(スタメン)
麗澤瑞浪
4水谷 7小松 3伊藤若 9梶田 8平沢 6村田 2竹内 5宮内 1伊藤智
美濃加茂
2小出 6石原 7片島 8福田 4加藤 3蒲 1池戸 9市原 5會津

(試合経過)
3回裏、1死1,3塁から1塁ランナー盗塁を企画し、微妙な判定でタッチアウト。2死3塁となったところで3番片島がタイムリー。美濃加茂が先制。
4回表、1死1、3塁から5番平沢がセーフティスクイズを決め同点。
7回表、1死3塁から8番宮内がバスターで前進守備の二遊間の後方にしぶとく落とすタイムリー。麗澤瑞浪が勝ち越し。2−1
7回裏、1死3塁から8番市原のところでスクイズ成功。同点。
8回裏、1死1,3塁で4番福田の2球目に3塁ランナーのリードが大きく、キャッチャーの送球でランダンプレーに。ちょっと危なかったプレーでしたが、カバーリングがよくタッチアウトに。結局福田も倒れ勝ち越しならず。
延長戦に突入。
10回裏、2死から連打と四球で満塁となるも、4番が倒れサヨナラならず。
12回表、2死2塁から1番水谷がライトへヒット。ホームクロスプレーでタイミングアウトもキャッチャーボールを落とし、その落球を審判が見落とし一旦アウトの判定も、他の審判に確認をしてセーフに。麗澤瑞浪が勝ち越し。3−2
麗澤瑞浪が競り勝ち東海大会進出を決めました。
美濃加茂はエース池戸投手のピッチングがすばらしく、力のある投手だな、と感じました。
打線は逆方向にチームとして打ちに行くことが多い打撃。それがアンダーハンドの伊藤智投手には逆に助ける感じになってしまったかな、という印象。終盤は毎回勝ち越す、サヨナラにするチャンスはあったんですけどね。
力はあるチームだと思いますし、まだまだ3位から東海大会が狙えます。次の試合を取れるように集中したいですね。池戸投手はまた見たいです。

麗澤瑞浪は正直打ちあぐんでいました。ただ、少ないチャンスをものにする粘り強さというのが光った。7番の宮内選手のタイムリーは1死3塁からバスターでなんとかバットに当てたのですが、ゴルフみたいな低目の球をしぶとく落とす当たり。チームを象徴するような当たりでしたね。
8回裏のランダンプレーも2度ほど送球が逸れそうになったのですが、ちゃんと後ろに選手がいてカバーしてアウトに。エラーは多く出ましたが、それをカバーする強さ。伊藤智投手を助ける強さを感じます。
1位通過すればその分有利になりますし、決勝での活躍も期待したいです。