7月17日に岡崎球場で行われた2回戦第3試合、名城大附−向陽の観戦記です。
1回戦で名市工を破り、一躍名を上げた向陽が名城大附とどういう戦いをするかに注目が集まりました。どちらのチームも現チームは初見だったので、どういう戦いを見せるかにも注目して観戦しました。

名城大附
000000000|0 H2 E1
00000200X|2 H8 E0
向陽

名城大附
杉山、後藤稔−堀端
向陽
柴田−吉本

投手成績
名城大附
杉山(10) 6回 86球 被安打7 死球2 三振4 失点2
後藤稔(1) 2回 26球 被安打1 四球0 三振1 失点0
向陽
柴田(1) 9回 123球 被安打2 四死球7 三振0 失点0

杉山投手は右のサイドに近いスリークォーター。まっすぐはなかなか。小柄ですが、球威があり2年生。秋以降も楽しみなピッチャーです。
後藤稔投手は右のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ。緩急で打ち取っていました。
柴田投手は右のトルネード右腕。まっすぐはそこそこ。フォームは特徴的でタイミングがとりづらいのか、フライアウトが多かった。四死球が多いのですが、コントロールが乱れている印象もあまりない。つかみどころのないピッチャーという印象でした。

(スタメン)
名城大附
5倉田 6大谷 3安田 7泉 9金澤(20) 4平林(11) 8山田 2堀端 1杉山(10)
向陽
6高木 4足道 3杉浦 2吉本 7長江(17) 9大森(7) 8佐光 5田中 1柴田

(試合経過)
2回表に3四死球で2死満塁となり、9番杉山のセンターへのいい当たりは向陽の佐光が上手く取って0点に抑える。
5回表にも2死2塁から4番泉のヒット性のセンターライナーを佐光が好捕しファインプレー。先制点を許しません。
向陽も2回、4回、5回と得点圏にランナーを進めるもあと1本が出ず。
6回裏、2死1、2塁から8番田中のレフトへの強いフライをレフトがグラブに当てながら落とし(記録2ベースヒット)2者生還。向陽が先制。
向陽の柴田が7四死球出しながら2安打完封。向陽が勝ちました。
名城大附はチャンスは何度もありましたし、相手の好守備に阻まれるシーンも2度。ただ、勝ち越しは実質エラー(確かに難しい打球ではあったけど)でしたし、そもそも強い打球がほとんどない。完敗といっていい内容だったように思います。

2年生が6人スタメンと若いチーム。名城大附は割と3年生中心でチームを作る印象があるので、意外というか、そうせざるを得なかったのかな、と感じる戦いぶりでした。
この試合に出た2年生が秋以降どう生かすか、注目ですね。
杉山投手はいいものを持っているので、また見てみたいです。

向陽はまずはセンター佐光選手の好守備が素晴らしかった。どちらかを取れなくても先制を許していたし、5回のファインプレーは正面のライナーで難しい当たり。勝負しにいくのも躊躇うあたりでした。ヒットも放って2点につながったし、2年生ですから、新チーム以降も見たい選手ですね。
足道選手も2本ヒットを放ち、盗塁や守備でもいいところを見せて目立ちました。
強い打球も多く、要所を締められましたが、打線そのものは悪くないと思います。このまま台風の目になって暴れてほしいチームですね。