7月10日に瑞穂球場で行われた第3試合、名経大市邨−富田の観戦記です。
今年の春に初の県大会出場を果たし、チームとして伸びてきている名経大市邨に富田が挑む形かな、と思いましたが、予想外の展開でしびれる終盤となりました。

名経大市邨
0000200120|5 H15 E4
1100000301|6 H10 E0
富田
(延長10回)
名経大市邨
影下、岡島、渡辺−山下
富田
長谷川、堂森−石川

投手成績
名経大市邨
影下(1) 7回1/3 94球 被安打9 四球1 三振2 失点5
岡島(20) 2回1/3 46球 被安打1 四球4 三振2 失点1
渡辺(11) 0/3 4球 被安打0 四球0 三振0 失点0
富田
長谷川(1) 8回2/3 117球 被安打14 四球2 三振0 失点5
堂森(10) 1回1/3 25球 被安打1 四球1 三振1 失点0

影下投手は右のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。2年生としてはまとまっていて、いいボールも投げていました。
岡島投手も右オーバーハンドの2年生。まっすぐはまぁまぁ。
長谷川投手は右のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ。コントロール良くうまく打たせてとるピッチングが出来ていました。
堂森投手も右のオーバーハンド。気迫のピッチングが見事。まっすぐはぼちぼち。

名経大市邨
4原田 7味岡 8加藤夕 2山下 6新井 5利見 3宮尾 1影下 9児崎
富田
6安藤 8黒野 7田森 2石川 9川津 3板野 4水谷 1長谷川 5西川

(試合経過)
1回裏、2死1、2塁からセカンドタイムリーエラーで富田が先制。
2回裏、1死3塁から9番西川がタイムリー。2−0
5回表、2死1、3塁からダブルスチール成功。2死2塁から3番加藤夕のタイムリー。同点。
8回表、2死3塁から7番宮尾がタイムリー2ベース。名経大市邨が勝ち越し。3−2
8回裏、1死2塁から代打横井がタイムリー2ベース。1死2、3塁でピッチャー交替、岡島。内野ゴロを悪送球して2点タイムリーエラー。富田が逆転。5−3
9回表、1死2、3塁から3番加藤夕がタイムリー。更に4番山下が犠牲フライで追い付く。ここでピッチャー交替、堂森。5−5
10回表、1死から7番宮尾が3ベース。しかし8番が三振に倒れ、四球、盗塁で2死2,3塁となるも1番が倒れ勝ち越しならず。
10回裏、2死から3連続四球で満塁となりピッチャー交替、渡辺。セカンドゴロで2塁にトスもショートのベースカバーが送れセーフとなり記録タイムリー野選となりサヨナラ。富田が勝ちました。
夏大は負けたら終わりの一発勝負。それだけに先制点がほかの大会以上にものを言う試合になる。その典型な試合となりました。
初回にエラーで富田が先制。結局その流れが最後まで行った印象でした。名経大市邨はミスも多かったし。
エラーに牽制死、四死球。これらが点に絡む形でしたからね。
エースの影下投手ら残りますし、新チームにこの経験を生かしてほしいですね。

富田はショートの安藤選手の攻守が光りました。名経大の新井選手がいいと聞いたのですが、負けず劣らずの動きを披露。
あと、8回に1点ビハインドの1死2塁で起用された代打横井選手の見事なタイムリー2ベース。これが勝利を呼び込んだ一打になったと感じます。すばらしかった。

ただ、ベンチワークには苦言。9回2点リードに1死2,3塁で内野前進守備を選択。正直外野は前でしょうけど、これは理解できないというか、1点やってもいいとなぜ出来ないのか。
結局そのときのヒットで2塁ランナーは3塁で止まりましたけど、結果オーライのなにものでもない。こういうことをやっていては逃げ切れないなと見ていて思ってしまいました。

一発勝負だけに難しい部分はあると思いますが、確率を下げるという基本を忘れずに判断してほしいものです。