10月12日に豊田球場で行われた第2試合、愛院大−名城大の2回戦の観戦記です。泥沼の開幕6連敗から、ようやく初勝利を上げた愛院大。連勝で勝ち点を取って、入れ替え戦回避に望みをつなぐために大事な一戦となりました。

愛院大
000020001|3 H11 E3
10050060X|12 H12 E0
名城大

愛院大
後藤、本田、木村、岩田−宮野
名城大
喜多、宮津、東、栗林−山口

投手成績
愛院大
後藤 3回2/3 73球 被安打6 四球1 三振2 失点5
本田 1回1/3 27球 被安打1 四死球2 三振0 失点1
木村 1回2/3 35球 被安打3 四球2 三振0 失点4
岩田 1回1/3 26球 被安打2 四球1 三振0 失点2
名城大
喜多 4回0/3 51球 被安打6 四球0 三振2 失点2
宮津 0/3 10球 被安打1 四球1 三振0 失点0
東 3回 36球 被安打0 四球2 三振3 失点0
栗林 2回 41球 被安打4 四球1 三振1 失点1

後藤投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ速い。静岡横須賀高校出身の1年生。
本田投手は右のオーバーハンド。愛知出身の3年生。まっすぐはなかなか速い。コントロールがばらばら。
木村投手は九国大付出身の1年生。右の変則スリークォーター。サイドのような身体の使い方で上から投げる。
岩田投手は至学館出身の3年生。切れが今一つ。
喜多投手は享栄出身の1年生。まっすぐはまぁまぁ速い。チェンジアップが生命線。
宮津投手は愛知啓成出身の1年生。球威が今一つ。
東投手はかなりボールが走っていた。これまで2戦目に投げることが多かったですし、力をつけていますね。
栗林投手はかなり捉えられていました。スピードそのものは出ていたと思いますが・・・。

愛知学院大
4森田 6豊田 2宮野 D西川 5佐々木 3水谷 7宝島 9西平 8高木 P後藤
名城大
8吉浦 5藤野 3村田 2山口 7高木 6小笠 9岡田 D森 4新井 P喜多

(試合経過)
1回裏、1死1、2塁から4番山口がタイムリー2ベース。名城大が先制。
4回表、1死から3連打で満塁となるも6番がいい当たりもセカンド正面でゲッツー。チャンスを逸します。
4回裏、1死1、3塁から8番森寛がタイムリー。2死1、2塁から1番吉浦が2点タイムリー3ベース。ここでピッチャー交替、本田。2死満塁から4番山口が2点タイムリー。6−0
5回表、無死1、3塁でピッチャー交替、宮津。9番高木がタイムリー。無死満塁でピッチャー交替、東。2番豊田が犠牲フライ。6−2
7回裏、2死1、3塁から8番森寛がタイムリー。2死満塁でピッチャー交替、岩田。1番吉浦がタイムリー。2番藤野が押し出し四球。3番野田貴が走者一掃のタイムリー2ベース。12−2
9回表、2死満塁から2番豊田がタイムリー。12−3
名城大が大勝しタイになりました。
試合としては単純。4回の表裏の攻防で試合の決着がついた試合でした。

ただ、中身は愛知学院にとっては深刻。結局点の入った3回ともエラーが記録されています。ただ、1回のエラーはちょっと記録がおかしかったのですが、そういうところで踏ん張れないあたりが厳しいところ。

そもそも、本田投手が本来は2戦目に投げる投手だと思うのですが、本調子でないのか、2番手で出てくるし、その上3戦目に先発。1戦目の大藏投手も故障上がりのようですし、色々上手くいっていないのがアリアリと見えてしまう状態。
それに輪をかけて野手も足を引っ張っているようでは・・・。入替戦行きも道理ですよね。

春は確かに優勝しましたが、なんとなくこういう兆候は見えていました。今季は愛産大、愛工大ともに出来がいいですから、入替戦も苦しむと思います。
かつての嫌になるぐらい強かった愛知学院は今はその形はないです。すぐにどうこうは難しいでしょうし、どこまでピッチャーが踏ん張れるかでしょうね。2部落ち、ありえると思います。

名城大もなんだかピリッとしなかった。喜多投手を先発させたのなら、もう少しピンチで踏ん張れるか我慢をしても良かったように思います。ただ、次の日もあるし、勝ち方を重視したのでしょうけど。
東投手が良かったですね。かなり自信も付けているように思います。
ただそれだけに解せなかったのは栗林投手の登板。なぜ10点差付けて勝っている終盤に投げさせるのか。翌日が無いなら分かるけど、次の日も控えているのに・・・。投手の余力を残すということをなぜ考えないのでしょうか。
愛知リーグはこういう監督が多いけど、自分たちで首を絞めているように思います。

名城大も勝ち点を落とすと最下位もありえただけに、ホッとしたでしょうね。
最終節は消化試合になりますが、いい形でリーグ戦を終えられるように、頑張ってほしいですね。