7月20日に岡崎球場で行われた桜丘−愛知啓成の観戦記です。
1回戦で大苦戦の末勝ち上がった啓成。同じセカンド私学同士ですが、どこまで1回戦から啓成が調子を上げているかに注目して観戦したら、予想以上の点差になりました。

桜丘
3122200|10 H10 E0
1010000|2 H7 E1
愛知啓成

桜丘
樅山−松山
愛知啓成
小柳津、三田村、鈴木−里見

投手成績
桜丘
樅山(1) 7回 107球 被安打7 四死球2 三振2 失点2
愛知啓成
小柳津(1) 2回 52球 被安打2 四死球3 三振2 失点4
三田村(10) 3回 66球 被安打7 四球4 三振1 失点6
鈴木(11) 2回 28球 被安打1 四球0 三振0 失点0

樅山投手は右のサイドハンド。まっすぐはなかなか。点差も早めに付きましたし、余裕のあるピッチング。きっちり打たせて取っていました。
小柳津投手は左のスリークォーター。まっすぐはなかなか。少し球離れが速い印象のあるフォーム。3年生。
三田村投手は右のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。腕の振りが柔らかい。コントロールが今一つ。2年生。
鈴木投手は右のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。ストライク先行でピッチングが出来ていました。2年生。

スタメン
桜丘
8山崎 4大村 6福田 9神谷 7中村 3及部 2松山 1樅山 5川口
愛知啓成
8鈴木(11) 4福田(17) 9平松(8) 3富川 5矢代(6) 7安藤 2里見(5) 1小柳津 6丹羽(20)

(試合経過)
1回表、2死満塁から6番及部が走者一掃のタイムリー2ベース。桜丘が3点先制。
1回裏、1死1、3塁から4番富川が犠牲フライ。3−1
2回表、2死2塁から2番大村のタイムリー。4−1
3回表、2死満塁から9番川口が2点タイムリー。6−1
3回裏、1死3塁から3番平松のショートゴロの間に1点。6−2
4回表、1死2、3塁から4番神谷のショートゴロでホーム転送も間に合わずセーフ(野選)、さらに5番中村のスクイズがタイムリー内野安打に。8−2
5回表、1死2、3塁から3番福田のセーフティースクイズ成功。2死3塁から4番神谷がタイムリー。10−2
桜丘が7回コールドで快勝。

完全に桜丘のペースで進んだ試合。ただ、3回までの得点はすべて2死から。後一人を抑えきれなかった啓成。そこをしのいでいたらもっともつれたでしょうね。
大きな力の差は感じない。でも細かいところで啓成にミスが多かった。そう考えると野球は怖い、とも言えますね。

啓成はここのところ夏に勝てなくなっています。以前は夏に向けて、こういうチームを作るんだ、という意図を感じることが多かったのですが、ここ2,3年、そういうのが見えにくくなっている印象。選手の質に問題があるのか、育成に問題があるのか。もう甲子園にでてから10年。運が悪かった年もありましたが、そろそろなんとかしないと・・・。
2年生の鈴木選手が投打に孤軍奮闘。彼の存在は秋からに向けて頼もしいですね。ちょっと違う新チームを期待したいです。

桜丘はバントを決めるところでしっかり決めて、やりたいことを全て決めた印象。それがコールドという結果になった感じでしたね。
樅山投手は圧倒する球はないですが、きっちりと試合を作る力はあります。上手く先手を取って相手を苦しめていきたいですね。
3年生中心のチーム。どこまで勝ちあがれるか注目です。