9月20日、小牧球場で行われた第1試合、西春−春日丘の観戦記です。
公立の進学校としてベスト8に勝ち進んだ西春高校。21世紀枠もかかるので大事な試合。どういうチームかに注目して観戦しました。

西春
0002000010|3 H9 E0
1010100001|4 H10 E1
春日丘
(延長10回サヨナラ)
西春
尾関、林智、鈴木−砂原
春日丘
長谷川−深谷

投手成績
西春
尾関(3) 2回0/3 31球 被安打3 四球0 三振0 失点2
林智(11) 3回 55球 被安打2 四球4 三振0 失点1
鈴木(1) 4回2/3 65球 被安打5 四死球3 三振3 失点1
春日丘
長谷川(1) 10回 142球 被安打9 四球1 三振7 失点3

尾関投手は左のサイドハンド。遅い球を駆使して打ち取るピッチャー。緩急が鍵。
林智投手は左のオーバーハンド。ダイナミックなフォーム。荒れ球。まっすぐはぼちぼち。荒れ球で相手をほんろう。
鈴木投手は左のオーバーハンド。まっすぐはぼちぼち。ややコントロールがばらつく。淡々と投げて打ち取るタイプ。
長谷川投手は右のオーバーハンド。がっしりとした体格。ステップの小さいフォーム。まっすぐはそこそこ速い。体の強さに頼ったフォーム。

西春
2砂原 9鈴木 5大池 6林将 4栗本 3井口 8高田 7岩原 1尾関
春日丘
6三輪 5酒井 7太田 4伊藤貴 3森下 9小鹿 8森川 1長谷川 2深谷

(試合経過)
1回裏、2死3塁から4番伊藤貴がタイムリー。春日丘が先制。
3回表、無死2塁でピッチャー交替、林智。1死3塁からワイルドピッチでランナーホームイン。
4回表、1死2、3塁からショートゴロの間に1点。更にタイムリーエラーで同点。
5回裏、2死満塁から押し出し四球。春日丘勝ち越し。3−2
9回表、2死3塁から1番砂原がタイムリー2ベース。3−3
10回裏、2死1、3塁からサヨナラワイルドピッチ。春日丘が勝ちました。
西春は公立が多いゾーンを勝ち抜いたチームでしたが、やはりここまで勝ち抜いてきただけあっていいチームでした。
まず目立ったのは砂原捕手。肩が強く、打つ方も鋭い打球を飛ばします。9回の土壇場でタイムリーも見事でした。
またチーム全員いいスイングをしていますし、逆方向を狙う打撃も徹底。守備、特に内野守備が素晴らしく、ミスしたら点が入る場面でもまったくミスする雰囲気がなく、メンタルの強さも感じました。
しっかりと練習を積んできているなぁというのを感じるチーム。こういうチームに21世紀枠になってほしいな、と感じるチームでした。
ピッチャーは左腕3人のリレー。珍しいですよね。
それから2回に珍しいライトゴロ。これは無死1塁からセカンドとライトの間のフライ。これをいかにも取れるような体勢を見せながら追い、最後にライトに任せる。1塁ランナーは動きに戸惑い動けずにライトから2塁へ投げてアウトに。これは上手かったし狙ったプレーでしたね。

春日丘は毎回のようにチャンスを作りますがなかなかあと一本が出ず。尾関投手は上手く溜めて打っていたのですが、全体にちょっと打線が単発になりました。
4回に2死2塁からレフトへのフライを飛び込んで一旦グラブに入れるも落としたように見えましたが、判定はアウトに。
春日丘に不運な判定でしたが、そこから逆に気合が入ったように思いました。
打線は夏までのチームに比べると落ちる印象。どこまで長谷川投手を中心に粘って接戦をものにしていくかでしょうね。なんとか最後の切符を手に入れるように頑張ってほしいですね。