5月18日に春日井球場で行われた尾東大会の決勝戦、栄徳−高蔵寺の観戦記です。
この春は栄徳が見る機会がなかったので、見るのを楽しみにしていました。両チームとも2枚ずついいピッチャーがいるので、その投げ合いを期待していたのですが、まさかの大記録達成に興奮しました。

栄徳
004000000|4 H10 E0
000000000|0 H0 E0
高蔵寺

栄徳
大内−村上
高蔵寺 
熊谷、井村−永谷、安藤

投手成績
栄徳
大内(1) 9回 121球 被安打0 四球2 三振16 失点0
高蔵寺
熊谷(1) 7回0/3 130球 被安打9 四死球5 三振2 失点4
井村勇(6) 2回 16球 被安打1 四球0 三振0 失点0

大内投手は左のオーバーハンド。1年の秋に見て以来。まっすぐはそこそこ速い。スライダーの切れが抜群で、まっすぐもシュート系の球と通常のまっすぐを使い分けてコーナーに決まるから手が付けられませんでした。1年の同じ尾東大会で見ているのですが、しっかりと成長したなぁとうれしくなりました。

熊谷投手は右のオーバーハンド。この春にも見ています。ちょっと序盤ボールが高かった。徐々に打たせて取るピッチングが出来ました。
井村投手も右のオーバーハンド。こちらも春に見ています。テンポのいいピッチングでしっかりと抑えました。

栄徳
8土田 4奥村 9鈴木統 3大谷 7渕上(16) 2村上 5岩田(20)→5山田健 1大内 6鈴木康(15)
高蔵寺
5東 8毛利 3丹下 6井村→1 9松村 4戸田(14) 2永谷→2安藤(12) 1熊谷→6大山(4) 7深見→7稲森(17)

(試合経過)
2回裏、先頭の井村勇が四球で出塁。5番松村の3球目に盗塁を決め無死2塁とし、送りバントを仕掛けるも3塁封殺となりチャンスを逸します。
3回表、先頭の7番岩田が3ベース。続く8番大内がタイムリー2ベース。犠打で1死3塁とし1番土田がタイムリー。さらに2死1、3塁からダブルスチール成功。2死2塁から4番大谷がタイムリー。栄徳が4点先制。
6回表、1死1,3塁から6番村上の2球目にスクイズを仕掛けるも空振りとなり3塁ランナータッチアウト。2死1,2塁から7番岩田がヒットを放つも2塁ランナーが本塁タッチアウト。追加点ならず。
栄徳が勝ちました。
栄徳の大内投手はノーヒットノーラン達成!
この試合は大内投手に尽きます。
奪三振16 ノーヒットノーラン達成。見事としかいいようがないです。
まずボールに力があったのと、内外のコントロールが見事。変化球にも切れがある。こうなると崩しようがないですね。いい当たりすら皆無でしたから。
最後の夏も目前の最後の公式戦で、春にも勝ち進んだ高蔵寺相手にこの投球は自信になるでしょうね。大塚投手との2枚看板で1年の秋から活躍してきましたが、夏も楽しみです。

打つ方で目立ったのが7番に入った岩田選手。背番号20番。最初の打席の3ベースも見事でしたが、その後もヒットが続き計3安打。思い切りのいい打撃と3打席目の変化球を上手く右の打つ上手さ。ピッチャーが変わった4打席目はあわやというレフトフライでしたが、熱田でしたら入っていたかも・・・。
下級生と思われますが、楽しみなバッターです。

栄徳は走塁でアウトになるケースが多かった。スクイズ失敗や本塁憤死など。しっかりと点を取れるところで取るようにして、ピッチャーの負担を減らしたいですね。

高蔵寺はもったいなかったのが3点目となるダブルスチール。キャッチャーが2塁送球をどうしたかったか分からなかったのですが、2塁送球が意図に反して高く抜けて3塁ランナーがホームイン。結局キャッチャーの永谷君は交替させられました。2年生ですし、苦い経験ですが、この経験を糧にしてほしいですね。
ノーエラーですし、チームとしてのレベルは高いです。投手2枚もしっかりしています。打線については大内投手が良すぎました。引きずらないようにしてほしいです。
とにかく本番の夏でも暴れてほしいですね。