8月12日に小牧球場で行われた尾張地区1次予選の第2試合、新川−愛知黎明の観戦記です。
この夏に準優勝となった愛知黎明。レギュラーに何人か残ったものの、エースの大久保投手が抜け、新チームがどんな力か、に注目。また、新川がどこまで愛知黎明に食い下がれるかに注目して観戦しました。

新川
00004000|4 H10 E3
40000124|11 H15 E1
愛知黎明
(8回コールド)
新川
深見、中松−村瀬
愛知黎明
栗林−梶田

投手成績
新川
深見(1) 5回 60球 被安打7 四死球2 三振1 失点4
中松(10) 2回2/3 46球 被安打8 四死球2 三振1 失点7
愛知黎明
栗林(6) 8回 121球 被安打10 四球1 三振10 失点4

新川の深見投手は右のオーバーハンド。まっすぐはぼちぼち。コントロールは安定している。1年生。
中松投手は左のスリークォーター。ややひじの伸びたフォーム。まっすぐはあんまり速くない。2年生。
栗林投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ。スライダーがいいですね。2年生。

スタメン
新川
9片山 4近藤 3横橋 8鈴木 2村瀬 7中根 4田中 1深見 6成瀬
愛知黎明
9前岨 5金城 1栗林(6) 8牧野 3宇佐美 7宮田 6大平(17) 2梶田 4上原涼

(試合経過)
1回表、1死1,2塁のチャンスを作るも4番5番が連続三振。
1回裏、1死満塁から5番宇佐美が走者一掃のタイムリー3ベース。さらに6番宮田のスクイズで加点。さらに7番大平、8番梶田の連打で満塁まで攻めるもここは深見が踏ん張ります。黎明が4点先制。
2回、3回、4回と先頭バッターを出して、得点圏まで進めるもあと一本が出ない新川。
5回表、1死1、2塁から4番鈴木がタイムリー。2死1、2塁から6番中根がタイムリー。2死2、3塁から7番田中がセンターオーバー2点タイムリー3ベースで同点。
6回裏、1死1、3塁からダブルスチール成功。黎明が勝ち越し。5−4
7回裏、無死3塁から2番金城がタイムリー。無死1、2塁からショートゴロでゲッツーを狙って1塁送球をはじく間にランナーホームイン。7−4
8回裏、2死1、2塁から3番栗林がタイムリー。4番牧野が右中間を破る2点タイムリー3ベース。5番宇佐美もタイムリーで続きコールドに。愛知黎明が勝ちました。
黎明は夏に目立ったファーストストライクから積極的に、の姿勢は引き続き継続。この試合でも徹底していました。
結果相手から11点を奪いながら相手の投手陣は合計106球。でも、これでいいと思います。ボール球を振っているわけではないし、ストライクを振れば、ヒットになる確率が上がる。夏の決勝で3球で終わるイニングがありましたが、徹底されるほど嫌なことはないと思う。
そこにエンドラン、バントヒット、ダブルスチールなどを絡めて点を奪いました。こんなに多彩な攻撃が出来る学校だったっけ?と驚くやら感心するやら。夏の躍進を上手く引き継いだな、という印象です。
後は投手陣ですね。エースを見ていないのでなんとも言えませんが、栗林君も四球を出さないので大崩れはしないタイプだと思います。

8回は2死からコールドまで持っていった黎明には凄みを感じました。愛知黎明、新チームも強いと思いました。この秋が楽しみです。

新川もヒット10本を浴びせるなど、なかなかの力を見せました。5回の集中打は見事でしたし。序盤であと1本出ていれば展開も変わったと思います。
相手のボールが良かったのはありますが、チャンスで見逃し三振が多かったのは反省材料。やっぱり手を出さないとね。
7回にミスが重なって失点。一つは仕方ないので、連鎖しないように気を付けたいですね。