11月11日、明治神宮大会2日目第1試合高校の部、仙台育英−県岐阜商の観戦記です。
東海地区代表として乗り込んだ県岐阜商が、仙台育英にどういう戦いをするか、また、県岐阜商は一度見ているので、レベル的にどんなものかにも注目して観戦しました。

仙台育英
020000004|6 H10 E0
100000100|2 H5 E0
県岐阜商

仙台育英
鈴木、馬場−小林
県岐阜商
藤田−神山

投手成績
仙台育英
鈴木(1) 8回 100球 被安打5 四球0 三振7 失点2
馬場(10)1回 14球 被安打0 四球1 三振0 失点0
県岐阜商
藤田(1) 9回 134球 被安打10 四球3 三振3 失点6

鈴木投手は右のオーバーハンド。やや押し出す感じの腕の振り。まっすぐはまぁまぁ速い。フォークと思われる落ちる球が有効でした。
馬場投手も右のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。緊張からか腕が振れていませんでした。
藤田投手は左のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。フライアウトが多いタイプのピッチャー。キレがあるんでしょうね。

スタメン
仙台育英
6熊谷 4菊谷 7長谷川 8上林 3水間 2小林 5加藤 9佐藤 1鈴木
県岐阜商
7河村 9林 4東 3竹中 2神山 1藤田 8青木 5後藤 6野田

(試合経過)
1回裏、2死1、2塁から5番神山がタイムリー。県岐商が先制。尚も6番藤田が痛烈なピッチャーライナーを放ち、鈴木の足に当たり、サードが上手くカバー。1塁でアウトに。その後の登板が心配されましたが、マウンドに上がりました。
2回表、先頭の上林に四球。無死1塁から5番水間が左中間を破るタイムリー2ベース。尚も1死3塁から7番加藤がタイムリー。仙台育英が逆転。2−1
3回表、先頭の河村がヒットで出るも牽制でアウトに。ここから県岐商はランナーも出せなくなります。
7回裏、2死から6番藤田がライトへホームラン。同点。
9回表、2死無走者から8番佐藤がヒット。9番鈴木のところで代打阿部涼を出し勝負をかけ、ヒットで応え1、3塁。ここで1番熊谷がタイムリーを放ち勝ち越し。2番佐々木が駄目押しとなるレフトへ3ラン。6−2
そのまま仙台育英が勝ちました。
県岐商からすれば、立ち上がりの鈴木投手を攻めていただけに、初回に1点しか取れなかったことが結果的には厳しかった。9回表を踏ん張っていれば、リリーフの馬場投手がばらついていただけにチャンスだったと思うのですが・・・。
その9回にピッチャーに代打を送ったのは正直驚きました。まだ9回2死1塁だったし、4回以降はホームラン1本以外はノーヒット。県岐商も打ちあぐんでいたし。でもここで点を取りたいというベンチの攻めの気持ちに選手が応える。見事でした。

藤田投手も良く粘っていたのですけどね。守備も、外野守備で2塁に行けそうな当たりをシングルで止めるなど、確実な守備はさすがです。
優勝した仙台育英と五分で戦えたことと、春までへの課題(打線強化)が見えたことで、県岐商には収穫のある試合だったと思います。

仙台育英は勝負を決めた佐々木選手は途中出場の選手。力がありますね。
あと、2回にすぐに逆転をしたのも大きかったですね。打球を食らっていても、そこで気持ちが入ったように感じました。