9月29日に熱田球場で行われた準々決勝第1試合、名古屋国際−至学館の観戦記です。
上位定着しつつある至学館に名古屋国際がどう挑むかに注目しました。

名古屋国際
200000011|4 H11 E2
000000000|0 H5 E3
至学館

名古屋国際
松尾、寺澤−原
至学館
吐前、小川、吐前−平松

投手成績
名古屋国際
松尾(1) 4回2/3 71球 被安打3 四死球3 三振1 失点0
寺澤(11) 4回1/3 54球 被安打2 死球1 三振1 失点0
至学館
吐前(1) 4回 40球 被安打4 四球0 三振2 失点2
小川(10) 2回2/3 38球 被安打3 四球0 三振3 失点0
吐前(1) 2回1/3 51球 被安打4 四球2 三振0 失点2

名古屋国際の松尾投手は右のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。時々変化球が抜ける時ありました。スライダーが大きく曲がる。
寺澤投手は左のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。前回も見ています。気のつよそうなピッチャーらしい性格をしていそうな雰囲気。
吐前投手も前回見ています。上から投げるオーバーハンド。ボールが全体的に高く、この日は今一つ。ランナー背負うと特に間合いが長いのが気になりました。
小川投手は右のサイドハンド。伝統の、と言いたくなるくらい、至学館に毎年いるタイプのピッチャー。まっすぐはまぁまぁ。スライダーが大きく曲がります。力投型。

(スタメン)
名古屋国際
4光部 9田中 8吉浦 2原 1松尾 6山田 7松浦 3小川 5山下(13)
至学館
4松田 2平松 3川合(13) 1吐前 7小嶋 8山田康(16) 5山口 9塚本(8) 6佐々木

(試合経過)
1回表、先頭の光部のライトへの当たり、少し目測を誤り2ベースに。送って1死3塁から3番吉浦がタイムリー2ベース。さらに2死2塁から5番松尾のショートゴロで送球が1バウンドとなり、1塁手が取れずエラー。名古屋国際が2点先制。
1回裏、1死2塁から3番川合がピッチャーゴロ。この時2塁ランナーが挟まれてタッチアウト。この直後に代走が出て、いきなり交替となりました。盗塁で2死2塁も4番が倒れ0点。
4回裏、吐前の2ベースなどで、2死3塁のチャンス。6番山田康のショートゴロ、少しイレギュラーも上手くショートが反応してアウトに。
5回表、ピッチャー交替、小川。
5回裏、2死から9番佐々木1番松田の連打と死球で満塁に。ここでピッチャーを寺澤に交替。(ポイント1)寺澤が代打山田を球威で上回りセンターフライに斬って、0で抑えます。
6回裏、1死2,3塁としますが、7番山口が3塁フライ、8番塚本がサードゴロでチャンスを活かせず。
7回表、2死1、2塁でピッチャー交替、吐前。3番吉浦がヒットで繋ぎ2死満塁。4番原の初球が1バウンドとなりキャッチャーが弾く。これを見てサードランナーはスタートを切るも、真上にはねて、キャッチャーが取り、そのままランナーにタッチ。名古屋国際はアンラッキーでチャンスを潰します。(ポイント2)
7回裏、先頭の佐々木がいい当たりのショートゴロを弾きエラーで出塁。1番松田の1塁ゴロを2塁へ悪送球。2番平松が送って1死2,3塁。代打安井のところで2球目にセーフティスクイズ。いいところに転がすも、サードの山下が絶妙のグラブトスを決めホームタッチアウト。尚も、2死2,3塁となるも4番吐前がサードフライに倒れ0点。(ポイント3)
8回表、先頭の4番原が2ベース。送って1死3塁から6番山田のセーフティスクイズが成功。3−0
9回表、1死2、3塁から4番原がタイムリー。2塁ランナーはホームタッチアウトになるも4−0
名古屋国際が勝ちました。
面白い試合でした。はっきりと流れが変わるプレーがあって、その攻防が面白かった。こういう試合は大好きです。

試合経過にポイントを3つ入れました。

まずは至学館がらしくないミスで初回に2点を失い、主導権を握られます。
そこからは名古屋国際ペース。3回にはセンターの吉浦君の左中間抜けそうな当たりを一直線に落下点に向かいダイビングキャッチ。ファインプレーでもりたてます。それ以外にも守備範囲が広く、打っても2安打。素晴らしい選手ですね。
至学館は5回裏に2死から満塁に。ここで名古屋国際はピッチャーを寺澤君にスイッチ。満塁で交替がどうでるかな?と思いましたが、ここは初球をセンターフライに。この時の打席が代打の山田君。先発で出した3番の川合君を初回の打席が終わった後にいきなり替えたのが、後々響いた形に思いました。何にしてもこの継投成功が大きかった。

ポイント2は7回表、2死満塁からの3塁ランナーの判断。1バウンドで、キャッチャーの上に上がったんですよね。この場合、結構キャッチャーは見失って、とかになりやすいんですが、運よく(名古屋国際には運悪く)真上にあがった。少しでも後方にいっていれば、ランナーはナイス判断となったので、ミスと言うにはかわいそうなプレーに思いました。ちなみにこの時のランナーが3塁手の山下君。

ポイント3は7回裏、1死2,3塁のところで、代打安井選手のセーフティスクイズ。いいところに転がって、あーこれは1塁もきわどいかも、と思うくらいだったのですが、サードの山下君がグラブトス。これが3塁ランナーが滑るところにちょうど投げて、タッチアウトに。素晴らしいプレーでした。
ただ、個人的には、プレーも難しかったし、練習はしているといってもグラブトス。2点リードだったので、1塁に投げて一つアウトを取るのが正解。10回やって1回成功くらいの確率のプレーに思えたんですよね。ただ、その一か八かのプレーを成功させた名古屋国際、山下君はあっぱれ。そう、さっきのランナーでアウトになった選手なんですよね。それがあって、強い気持ちで成功させたのかな?と思いました。

結局、このプレーでツキを呼びこんだ名古屋国際が8回にお株を奪うセーフティスクイズを決め、9回にも駄目押し。
9回裏には、至学館はいい当たりがショートライナーになるなど、ツキもなく、破れました。

ただ、8回の名古屋国際のセーフティスクイズ。上手い1塁手なら、チャージして刺せたように思ったんですよね。結局、いきなり3番1塁手を初回から替えた麻王監督が、裏目に出た試合に思えました。

至学館も進塁打は上手いし、外野守備は両方上手い。語れる好ゲームでした。ツキを呼び込む強い気持ちのプレー。こういうのが、強い相手を倒すには必要なんだな、と改めて思わせられる試合でした。