9月8日に豊田球場で行われた第2試合、豊田工−国府の観戦記です。
夏にシード校となった旧チームから大幅に選手が入れ替わりながらも、県大会にちゃんと進んできた豊田工。
同じく旧チームから2枚主戦ピッチャーが残り、東三河2位で勝ち進んできた国府。
好ゲームを期待していましたが、期待通りの試合となりました。

豊田工
000020000|2 H9 E1
10000120X|4 H11 E2
国府

豊田工
坪倉、川合、熊谷−黒田
国府
川久保−宇野
投手成績
豊田工
坪倉(1) 3回 40球 被安打4 四球1 三振0 失点1
川合(13) 2回 33球 被安打2 四球2 三振2 失点0
熊谷(11) 3回 49球 被安打5 四球0 三振1 失点3
国府
川久保(1) 9回 97球 被安打9 四球2 三振3 失点2

坪倉投手は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。オーソドックスなフォーム。
川合投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ。力投型 カーブの切れがいい。
熊谷投手は右のスリークォーター。まっすぐはぼちぼち。変化球とコンビネーションで打たせてとる。坪倉投手と熊谷投手は西三河2次Tで投球を見ています。

国府の川久保投手は右のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ。内外広く使えてコントロールがよく投げミスの少ないピッチャー。安定感があります。夏の愛産大工戦で見ています。

スタメン
豊田工
2黒田 9五十嵐 6中林 3吉田 7林 1坪倉 8永井 5稲田 4笹嶺
国府
3仲川 4二橋 8横井 7荻野 9川添(18) 6菅沼 2宇野 1川久保 5北河

(試合経過)
1回表、1死から2番五十嵐のややラッキーな2塁打を足がかりに2死2,3塁まで攻めますが5番が三振で先制ならず。
1回裏、1死から2番二橋2ベース、3番横井のヒットで1死1,3塁。4番萩野の4球目に1塁ランナーがスタートも上手くバッテリーが外してセカンドでアウトに。しかし4番萩野の四球で2死1、3塁となり、5番河添がタイムリー。国府が先制。
豊田工は2回、3回、4回と得点圏にランナーを進めるもあと1本が打てず。
4回裏、ピッチャー交替、川合。先頭の5番河添のヒットから1死1,3塁のチャンス。8番が三振。9番の打席の初球にダブルスチールを仕掛けるも、豊田工が冷静に対応してアウトに。ピンチを脱します。
5回表、先頭の1番黒田がヒット。2番五十嵐のバントを2塁へ送球エラーでオールセーフ。3番中林のバントもキャッチャー前に転がり3塁アウト。しかし1塁への転送のボールが悪送球になり結果1死2、3塁に。ここで4番吉田のショートゴロの間に1点。2死3塁から5番林の2遊間のゴロ。セカンドショートが交錯しながらも上手くさばいて1塁に投げるも間一髪セーフで、記録内野安打タイムリー。豊田工が逆転。2−1。尚も6番坪倉の2ベースで2死2,3塁とするも7番が三振。追加点はならず。
6回裏、ピッチャー交替、熊谷。2死2、3塁からパスボールで1点。
7回裏、1死2塁から3番横井のライトフライを目測を誤ってタイムリー2ベースに。尚も1死3塁から4番荻野の犠牲フライ。4−2
そのまま国府が勝ちました。
お互いなかなかレベルの高い試合で、いい試合でした。ただ、終盤、特に豊田工に守備の乱れが出て点数が入ったのが残念。
豊田工は3人のピッチャーで継投。今年の夏までは伊藤投手という大黒柱がいましたが、今のチームは継投で勝ちに行くという形なのかな?とは思いました。ただ、エースの坪倉君がなかなか良かったし、替わる直前の3回は上位打線を3人で抑えたところだったので驚きました。もちろん結果論になりますが、替わった2投手は交代直後にピンチを招き結果同点を許したりしている。もう少し柔軟に考えれば良かったかな?と思いました。決して力のないピッチャーじゃなかったし。
6回裏にスクイズ失敗をアウトに仕切れず。7回にはミスで失点とややもったいない形だった豊田工。キャッチャーの黒田選手は1番に入っていて強肩。ピッチャーも悪くないですし、また見たいチームです。

国府は投手が2枚残り、注目していたチーム。前のチームでは投げない時はサードに入っていた菅沼選手はショートに。いいプレーを見せていてセンスがあることが分かります。
川久保投手は決して球威が抜群ではないのですが、とにかくコントロールが良くて投げミスのないピッチャー。四球2つも乱れて、ではなかったですし。ヒット9本打たれて100球以下の球数は見事ですよね。
6回には積極的にエンドランを仕掛けてチャンス拡大。7回の相手の目測誤りのシーンでは、好走塁で1塁から長躯ホームインなど、きちんとした野球をやっています。
次の試合も楽しみですし、21世紀枠を狙えるチームですので、頑張ってほしいですね。