8月19日に小牧球場で行われた第1試合、一宮工−丹羽の観戦記です。
お互いによく県大会にも進むチーム同士の対戦。1次予選とは思えないレベルの高い試合となりました。

一宮工
000011100|3 H11 E2
00000013X|4 H6 E0
丹羽

一宮工
川口−山口
丹羽
桑原−澤田
投手成績
一宮工
川口(11) 8回 113球 被安打6 三振6 死球1 失点4
丹羽
桑原(1) 9回 102球 被安打11 三振10 四球0 失点3
一宮工の川口投手は右のオーバーハンド。フォロースルーが大きく、ボールに球威もあるピッチャー。まっすぐはまぁまぁ速い。1年生なので、今後も要チェックの素材。高めのまっすぐで空振りが取れるピッチャー。
桑原投手は左のオーバーハンド。細身の長身左腕。まっすぐはぼちぼち。コントロールのいいピッチャーで変化球も切れがあります。春に全尾張で見ています。

スタメン
一宮工
7野口 4中島 9平松(2) 5安藤 2山内(12) 1川口(11) 8坪内 3太田 6林
丹羽
4大野 6小川涼 5小川和 8佐貫 2澤田 7高田(17) 9佐々木 3諏訪 1桑原

(試合経過)
3回表、2死から1番野口内野安打、2番中島のところでエンドランを決め、1,3塁とするも3番が倒れ0点。
3回裏、先頭の8番諏訪が2ベース。しかし9番がバント失敗で繋げず、チャンスを逃す。
4回裏も先頭の小川和が2ベース。4番佐貫が送って1死3塁とするも、内野フライと三振で後続が続かず。
5回表、2死2塁から1番野口がライトオーバータイムリー2ベース。一宮工が先制。
6回表、無死3塁から4番安藤がタイムリー。2−0
7回表、2死3塁から1番野口がタイムリー。3−0
7回裏、1死3塁からショートゴロでバックホームの送球が逸れてセーフに。3−1
8回裏、無死2、3塁からサードゴロが野選となり1点。無死満塁から4番佐貫がライトへタイムリー。同点。尚も無死満塁から5番澤田が犠牲フライ。丹羽が逆転。4−3
そのまま丹羽が勝ちました。
まず一宮工の先発の川口君に驚かされました。学年を確認したら1年生。素晴らしいボールを投げます。
とにかくまっすぐで押すピッチャーで終盤までほとんどまっすぐ一本。これで緩急が使えるようになったら大化けするんじゃないかな?と思いました。
一冬越して見てみたいピッチャーです。

7回までは完全に一宮工のペースでした。そこからの同点劇だったのですが、2つ野選で点が入るなど、一宮工の守備でもったいないプレーが出てしまいました。
守備位置も少し疑問。7回の3点リードの場面で、やや前進。結果野選で1点。
8回裏、1点リード、同点の無死満塁で中間守備。
7回については、普通の守備位置なら普通の守備位置に徹底してアウトを一つ取りに行くべきだったし、8回は逆に前に出るべきだったと。結果には影響していない形ですが、そういう部分での不徹底が逆転に結び付けられたと感じます。
1番の野口選手が3安打で良く打っていたし、4番5番も一年生。粒ぞろいの選手が揃っているだけに、野球の質が上がってくれば、面白いチームになると思います。

丹羽も桑原君の投球が見事でした。3点は失いましたが、しり上がりでしたし、各イニング最小失点で切り抜けたあたりがさすがですね。無四球なのがいいと思います。
序盤で点が取れなかったあたりで厳しい展開でしたが、諦めずに良くひっくり返しました。同点打を打った佐貫君はさすが4番の仕事でした。
県大会には届きませんでしたが、また成長して春に見たいですね。(その前に全尾張がありますが)