8月15日に享栄Gで行われた名古屋地区1次予選、松蔭−享栄の観戦記です。
私学4強相手に松蔭がどこまで食い下がれるかと、享栄の新チームがどんな感じかに注目して観戦しました。

松蔭
２００２００００００｜４　H８　E３
００００１０２０１１｜５　H９　E１
享栄

松蔭
成川−森
享栄
江崎、恒川−後藤
投手成績
松蔭
成川(1)　9回2/3　159球　被安打9　四死球7　三振3　失点5
享栄
江崎(1)　4回0/3　73球　被安打8　四死球2　三振1　失点4
恒川(3)　6回　61球　被安打0　死球1　三振5　失点0

成川投手は右のサイドハンド。この日は割と安定していて、ボールにキレもありました。まっすぐはぼちぼち。

江崎投手は右のアンダーハンド。まっすぐはぼちぼち。変化球のコントロールがいま一つでしたので、まっすぐに頼らざるを得なくなり、苦しいピッチングとなりました。
恒川投手は左のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。ボールはやや高くても球威があって抑え込みました。
スタメン
松蔭
4秋田　6森口　5中村　7坂口　9大石　3梶野　1成川　2森　8黒山
享栄
6川島　4寺西　8村上　3恒川　5川津　7(7)　9榎本　2後藤　1江崎

（試合経過）
1回表、2死満塁から6番梶野が2点タイムリー2ベース。松蔭が先制。
4回表、2死1、2塁から9番黒山がタイムリー2ベース。2死2，3塁から1番秋田がピッチャー強襲タイムリー。4−0
5回表、無死1塁でピッチャー交替、恒川。連続三振とライトファールフライで斬って流れを変えます。
5回裏、1死1、3塁から1番川島の犠牲フライ。4−1
7回表、1死1、2塁から1番川島がフェンス直撃のタイムリー。1死満塁からレフトフライを落球。4−3。しかし4番恒川のいい当たりがセンターライナー。5番川津もセンターフライに倒れ追いつけず。
8回裏、先頭の7番稲垣がライト線へ落ちる2ベース。送って1死3塁から8番後藤のところでスクイズを仕掛けるも、キャッチャーのすぐ前に止まってタッチアウト。ピンチを脱します。
9回裏、2死無走者から四球。ワイルドピッチで2塁に進み、4番恒川がタイムリー。土壇場で同点。
10回裏、2死3塁から1番川島がサヨナラタイムリー。享栄がなんとか勝ちました。
松蔭はあと一歩で金星を逃しました。
ただ、実質エースのリリーフ恒川君を打てなかったし、ツキと享栄のミスに助けられながらの終盤だったので、なかなか勝てる、とまでは思えなかったのが本音。それでも9回2死無走者まで行った時は行けるかとも思いましたが・・・。
そこからの四球、ワイルドピッチ。こういうことをしていては勝てない、ということですね。成川君は享栄相手にある程度抑えたことで、自信にはなったと思います。また課題も分かったと思いますので、無駄な四球をなくす、低めに丁寧に投げる。この2点を磨いていってほしいです。
あと、初回に梶野君の2ベースの際、1塁ランナーは3塁に止まりました。タイミング的には微妙でしたが、勝負してほしかった。こういう1点を取りに行く判断をしっかりしたいところですね。

享栄は・・・。新チーム初の公式戦ということを差し引いても寂しい内容でした。
江崎君はちょっと特徴の無いアンダーハンドに思えました。変化球のコントロールをどう付けるかが課題でしょうね。
攻撃面は走塁の甘さもありましたが、作戦面でも疑問やら寂しさを感じました。7回の川島選手のタイムリーはあわやホームランという当たりだったのですが、少なくともシングルで止まるあたりじゃなかった。バッターランナーも止まっちゃってましたが、他の走者も止まっている。こういうことをやっていては、上位には勝てないと思います。
あと、4点負けてる5回に先頭が出た後、送りバントとか・・・。8回に1死3塁からスクイズとか・・・（しかも失敗）。私学4強と言われる学校としては寂しさを感じました。
1番川島君、3番村上君、4番恒川君はいい打球を打っていましたが、それ以外の打者は今一つでした。夏にも思いましたが、もっと振ってほしいなぁ。