7月22日、熱田球場で行われた第2試合、刈谷工−千種の観戦記です。
ややくじ運に恵まれての3回戦進出に思えた千種が刈谷工相手にどこまで戦えるか、と試合前には思っていたのですが、試合は見てみないと分かりません。千種のペースで試合が進みました。

刈谷工
000000020|2 H5 E1
000100002|3 H8 E1
千種

刈谷工
村松、山口、長谷川−片山
千種
相馬−蒔田
投手成績
刈谷工
村松(10) 3回2/3 47球 被安打2 四球1 三振3 失点1
山口(1) 3回1/3 46球 被安打3 四球1 三振1 失点0
長谷川(11) 1回2/3 33球 被安打3 四球1 三振1 失点2
千種
相馬(1) 9回 107球 被安打5 四球5 三振1 失点2

刈谷工の村松投手は右のオーバーハンド。変化球の切れがいいピッチャー。まっすぐはそこそこ。
山口投手は2年生。右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ。2人は春の岡崎東戦で見ています
長谷川投手は右の斜め上に近いサイドハンド。まっすぐはそんなに速くない。丁寧に投げて打ち損じを図るピッチャー。
相馬投手は右のオーバーハンド。まっすぐはぼちぼち。ボールを動かしたり、3種類くらいの速度差で打たせて取るピッチャー。手先が器用そうな印象。

スタメン
刈谷工
9日比 6池田 8坂田(7) 7山村(3) 2片山 3田中(13) 4伊藤 5株野 1村松(10)
千種
8足立 6古谷 1相馬 5井澤 9榊原 3梅崎(12) 7田中(11) 4三宅 2蒔田

(試合経過)
1回表、1死から四球とエラーで1,2塁も4番がショートゴロゲッツー。もらったチャンスを活かせません。
4回裏、1死2塁で5番榊原のレフトフライの捕球体勢を見て、2塁ランナーがタッチアップで3塁にナイスラン。ここでピッチャーを山口にスイッチ。しかし、6番梅崎がタイムリーを放ち、千種が先制。
5回、6回、7回といずれも四球で1人ずつは出るも活かせない刈谷工。
7回裏、1死からヒットと野選で1,2塁。送って2死2,3塁としますが、1番が倒れ0点。
8回表、先頭の9番ピッチャーに代打堀川を出し勝負に出る刈谷工。その堀川がヒットで出塁。1番日比が絶妙のセーフティバントを決め1,2塁。犠打で1死2,3塁のあと、3番坂田、4番山村に連続四球で押し出しとなり同点。5番片山が犠牲フライで刈谷工が逆転。2−1
8回裏、ピッチャー交替、長谷川。
9回表、2死2塁から9番長谷川がライトへヒット。2塁ランナーがホームを狙うも、きちっと中継プレーを決めてホームタッチアウト。追加点を阻みます。
9回裏、1死1,2塁からサードゴロゲッツーと思われたが、1塁きわどい判定がセーフに。1番足立を敬遠気味に歩かせて満塁。ここで2番古谷の2球目がワイルドピッチとなり同点。そしてその古谷がライトへサヨナラタイムリー。千種が逆転サヨナラで勝ちました。
試合は要所でいいプレーの出ていた千種のペース。まずはエースの相馬投手の投球が見事でした。
ファーストストライクからどんどん打ってくる刈谷工を上手く打たせてペースに引き込んでいました。時々四球は出すものの、7回まで先頭は一度も出さず。これが7回まで0で行けた秘訣でした。
で、8回は刈谷工の仕掛けが見事。エースに代打を出して勝負を仕掛け、逆転まで持って行きました。ただ、タイムリーが出なかったことと、8回の尚ものチャンスで盗塁失敗でチャンスを逸したのが押しきれなかった要因かな?
9回表の千種の中継プレーも見事でした。たしかに2塁ランナーはアウトのタイミングでしたが、結構あせってホームへの送球がそれたりする場面で、練習通りの内野中継を挟んでのストライク返球。これが結果的には大きなプレーになりました。

刈谷工は3番手の長谷川君の笑顔の投球が印象に残りました。ただ、最後はピンチで同様を隠せなかった。春までのエースの村松君とエースの山口君。この2人を早めに降ろしたのが響いた格好でしたね。9回の2死1,3塁での満塁策も疑問。結果ピッチャーを追い詰めちゃいました。

なんにしても刈谷工に流れを渡さなかった千種が見事でした。次は中京大中京相手ですので、どこまで冷静に戦えるか分かりませんが、この試合のように、出来る限りミスをなくして戦ってほしいですね。