7月8日、一宮球場で行われた第2試合、岡崎西−西春の観戦記です。
昨年の夏に見てから、注目チームとして取り上げてきた岡崎西。あるきっかけで監督さんのブログを見るようになって、その内容に魅かれどうしても試合を見てみたかった西春。その両チームの試合ということで、個人的にはすごく楽しみにしていた試合。期待通りの好ゲームとなりました。

岡崎西
00000001001|2 H7 E2
01000000000|1 H5 E1
西春

岡崎西
神谷貴、宮本−後藤
西春
吉村−稲山
投手成績
岡崎西
神谷貴(11)5回2/3 被安打4 四球0 三振2 失点1
宮本(10)5回1/3 被安打1 四球1 三振2 失点0
西春
吉村(1)11回 151球 被安打7 四死球5 三振11 失点2

神谷貴投手は右のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ。変化球のコントロールが良く安定感があるピッチャー。
宮本投手は左のサイドハンド。まっすぐはそこそこ。抜け球もありますが、ボール自体は切れもあって良かった。2人とも秋の栄徳戦で見ています
西春の吉村投手は右のオーバーハンド。まっすぐはぼちぼち。外の出し入れが上手い。

スタメン
岡崎西
8神谷俊 7加藤尚(17) 6斉藤(16) 9剱持(1) 3鈴木 2後藤 4梅村 5山本悠 1神谷貴
西春
6船橋 7森 4浅野 8坂口 3田中 9小田(11) 1吉村 5尾関 2稲山

(試合経過)
1回表、先頭の神谷俊がバントヒットで出るも牽制アウトに。結局3人で終了。
2回裏、先頭の坂口のショート正面のゴロがややイレギュラーし弾きエラーで出塁。犠打で送って2死後7番吉村がセンターへタイムリー。西春が先制。1−0
3回表、1死から8番山本悠が四球で出ると、2盗3盗と決め1死3塁までいきますが、連続三振でチャンスを逸します。
3回裏、先頭の稲山がヒット。送って1死2塁から、2番森の1塁線のライナーを上手く1塁が取ってランナー飛び出しダブルプレー。ちょっと流れが変わりそうなプレーになります。
6回裏、先頭の1番船橋のライトへの当たりを剱持がファインプレー。2死後3番浅野が2ベースを放ち2死2塁となったところでピッチャー交替、宮本。4番坂口を打ち取り岡崎西はしのぎます。
8回表、2死2塁から1番神谷俊がレフトへタイムリー。1−1と振り出しに戻します。
9回表、先頭の2番加藤尚がヒットで出るも、この日チーム3度目の牽制アウトでチャンスを逸します。
そのまま延長戦に入ります。
11回表、1死から1番神谷俊が3ベース。2番加藤尚が四球で1死1,3塁。3番斉藤のところで、この日4度目の牽制アウト。2死3塁となり、斉藤はライト線へのフライ。これをライト追いつきながらも落球。岡崎西が勝ち越し。
11回裏、先頭の船橋がエラーで出塁。2番森のバントでサードが思い切ってセカンドに投げてホースアウト。3番浅野のセカンドライナーゲッツーで試合終了。岡崎西が勝ちました。
岡崎西はまず、投手陣が良く踏ん張りました。エース剱持君が登板せず。この展開で投げないということは、不安があるということ。(途中投球練習もありましたが)そんな中、2人のピッチャーが良く投げました。1試合通じて2人で四球1つ。このコントロールの良さが最少失点で食い止める要因になりました。
攻撃では毎回得点圏に進めるも、4度の牽制アウトもあってなかなか活かせない。それでも足を使ってチャンスメイクしたり、バントヒットにプッシュバントを絡めて8回はチャンス拡大をしたりと、攻めの姿勢は素晴らしかった。
それでも牽制アウトはもったいないので、反省してほしいところです。
投げれなかった剱持君でしたが、守備でいいプレーを2つ。勝ち越した後の11回裏の守備での攻撃的なバント処理でのホースアウト。攻めの姿勢、全員野球が勝利を呼び込みました。

西春はエースの吉村君が11三振を奪う力投。球威はそんなにないのですが、やや広めのゾーンを上手く使って打者を打ち取っていました。終盤になるにつれて、球威コントロールが良くなり、三振が増えたあたりは見事でした。
最後のエラーについては、打球的には簡単なあたりではなかった。ただ、充分追いついていただけにもったいないといえばもったいない。でもそこまで点が奪えなかったのが敗因ですからね。
もつれる要因になったのは3回のライナーゲッツー。セカンドランナーが飛び出すのは仕方ないとは思うのですが、戻るそぶりがなかった。こういうのが流れを替えるかなぁ?と思ったのがその通りになった。野球の1球の怖さですね。

テンポが良くて、延長になりましたが見ていて気持ちのいい試合でした。こういう試合を見ると元気になりますし、高校野球がまた好きになります。
岡崎西は久々の夏の勝利おめでとうございます。次の名古屋国際も厳しい相手ですけど、西春の分も全力で戦ってほしいです。