10月1日、小牧球場で行われた3位決定戦、愛産大工−至学館の観戦記です。
お互いに秋のベスト4は初。当然初の東海大会をかけての1戦。今年の夏は終盤すさまじい激闘の末、至学館がサヨナラ勝ちして、そこから甲子園まで駆け上がっていった印象が強いだけに、その再戦がどうなるか、注目して観戦しました。

愛産大工
0000000|0 H3 E1
0111004|7 H8 E1
至学館

愛産大工
関、櫻本−安藤
至学館
岩田−浅井
投手成績
愛産大工
関(1)6回0/3 106球 被安打6 四球5 三振2 失点5
櫻本(11)2/3 27球 被安打2 四球3 三振0 失点2
至学館
岩田(1)7回 97球 被安打3 四球1 三振4 失点0
愛産大工の関投手は右のオーバーハンド。結構揺さぶられて苦しみました。
櫻本投手は左のオーバーハンド。東邦戦よりも抜け球が少なく落ち着いているように見えたのですが・・・。
岩田投手は右のオーバーハンド。先発したことに驚きました。変化球にも緩急があってコントロールが良く安定。

(試合経過)
1回表、2死からややイレギュラーしたエラーと4番江森のヒットで1,2塁。しかし、5番服部の打席で牽制でタッチアウト。
2回裏、2死2塁から7番浅井がセンターへヒット。エンドランがかかっていた2塁ランナーがホームイン。至学館が先制。1−0
3回表、1死から1番安藤が2ベース。続く小澤のショートゴロで2死3塁までいきますが、3番が倒れ0点。
3回裏、1死から、1番松田のバントヒット。そこから足で揺さぶり、四球も絡めて1、3塁とし、3番今津のセーフティスクイズで加点。2−0
4回裏、2死2塁から9番新井がタイムリー。3−0
7回裏、エラーと四球で無死1、2塁となったところでピッチャー交代、櫻本。2死満塁から5番水谷がライトへ2点タイムリー。更に連続四球で押し出し。8番岩田のショート内野安打でコールド成立。至学館が勝ちました。
夏の激戦から、新チームに代わり、どういう力関係になったかに注目しましたが、甲子園の経験を得てたくましくなった至学館が圧倒した形になりました。

至学館は野球が上手くなっています。点を取るのがうまい。3回は、愛産大工のキャッチャーの送球モーションが大きいところに付け込んで、足で奪った1点。これが見事でした。7回の1死2,3塁でのセーフティスクイズ失敗はいまいちでしたけど・・・。7回のしぶとい点の取り方も見事でしたし、強いです。
ピッチャーはリリーフ専門に近かった岩田投手が完投。ピッチングも良かったですし、小曽根君先発と決めつけれなくなるだけ、大きいですね。
投打に力があるし、東海大会でもかなり楽しみだと思います。

愛産大工はリベンジならず。4回以降、チャンスすら作れなかったですから、完敗でした。
ヒットの当たりは愛産大工のが多かったりしたんですけどね。
投手陣はやはり四球が多い。盗塁を防ぐことも含め、バッテリーの強化に期待したいです。ピッチャーは投げるピッチャー、皆力があるので、一冬の成長も楽しみ。
ベスト8の壁がなかなか破れない感じだったのが、ようやく一つ破りました。次は春夏に向けて、さらに上がれるように頑張ってほしいですね。