7月27日に瑞穂球場で行われた第1試合、岡崎工−豊川の5回戦の観戦記です。
秋には岡崎工が豊川を破っていて、同じ試合が5回戦で実現しました。その結果を踏まえてどういう試合になるか、注目して観戦しました。

岡崎工
001000020|3 H9 E3
00110040X|6 H6 E2
豊川

岡崎工
本山−杉浦
豊川
中島、小林、金城−長谷川
投手成績
岡崎工
本山(1)8回 142球 被安打6 四死球4 三振4 失点6
豊川
中嶋(1)4回2/3 66球 被安打4 四死球5 三振2 失点1
小林(10)2回1/3 46球 被安打2 四死球4 三振2 失点2
金城(11)2回 27球 被安打3 四球0 三振1 失点0

やや立ち投げのフォーム。右のオーバーハンド。あまり力を入れずに投げ始めて、リリースの瞬間だけ力を入れるタイプ。まっすぐはまぁまぁ速い。落ち着いているピッチャー。

豊川の中島君は右のオーバーハンド。バランスのいい体格。まっすぐはそこそこ速い。テンポが速い。腕の振りは柔らかい。
小林投手は左のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ。コントロールがバラつきピリッとせず。
金城君もどちらかというと立ち上がりは苦労するタイプかも。替わりっぱなはあんまり良くなかった。

(試合経過)
2回まではお互いに三者凡退で静かな立ち上がり。
3回表、2死無走者から、四球、ヒット、四球で満塁。3番中根がタイムリー。セカンドランナーはホームを狙うも楽々タッチアウト。岡崎工が先制。1−0
3回裏、2死2塁からセンター抜けそうな当たりショート良く取るも送球がワンバウンドになり、ファースト取れず、ランナーホームイン(記録エラー)。1−1
4回表、無死1,2塁から送りバントが1塁正面になり3塁封殺。1塁への転送が大きく逸れ、1塁ランナーは一気にホームを狙うもタッチアウト。結局続く7番も倒れもったいない攻撃で0点。
4回裏、1死からエラー、四死球で満塁に。ここで7番中島が四球を選び押し出し。2−1と豊川勝ち越し。尚も1死満塁のピンチでしたが、8番9番を抑えなんとか1点で踏ん張る。
5回表、1死から連続死球で1,2塁。2番金田のセンターへの当たりをセンターが電車道バックで逸らしヒット。しかし、2塁ランナーがホームを狙ってタッチアウト。ここでピッチャー交代、小林。次のバッターを四球で出し満塁をするも4番を三振で斬って0点。
実は豊川は5回までノーヒット。6回裏2死から6番長谷川がようやく初ヒットとなりました。
6回表、先頭の5番天野の2ベースと四球で無死1,2塁。しかし、バントの見逃しで2塁ランナーが飛び出しアウトに。結局三振のあと、次のバッターで牽制アウトになり3人で終わる。
7回裏、1死から、9番谷がライトへ長打。ライトがクッションをもたつき3塁打に。1番野原がタイムリー。更に2番川上もヒットで1、2塁から3番南崎がレフトオーバー2点タイムリー2ベース。2死2塁でサードへ難しいバウンドを弾いて守備のいない所へ。記録エラーでランナーホームイン。6−1
8回表、無死1、2塁でピッチャー交代、金城。1死満塁で7番落合が2点タイムリー。尚も8番杉浦もヒットで満塁とするも、9番のいい当たりがサード正面のライナーでゲッツーに。これで勝負アリとなりました。
9回表、一人ヒットで出塁も4番の本山が最後のバッターとなり試合終了。豊川が逃げきりました。
岡崎工は、雰囲気を見てると本山君のワンマンチームかな?という感じ。ピッチャーが動いてもよさそうな内野ゴロでも、簡単に野手に任せていたし。でも、そういう形で勝ち進んできて、しっかりチームにはなっていたんだろうなぁと思いました。
岡崎工はランナーはたくさん出ました。しかし、本塁での憤死3回。牽制死もあったりして、もったいない試合となりました。積極的に狙うのは悪い事ではないですが、もう少し冷静に攻めていたら、と思います。

タイムリーを打った2人は1年生。この後も楽しみ。8回のライナーはそこまで全部出塁してラッキーボーイになっていた9番清水君。それがアンラッキーになるところが野球の面白いところですね。
結構いいところに守備位置を守るなど、力のあるところは見せました。4Pの本山君が抜けて新チームはどんな感じか分かりませんが、また、いいチームが出来てくるといいなと思います。

豊川は、5回まで2点を上げるもノーヒット。フライアウトも多く、なかなか本山君を捉えられませんでした。
しかし、そんな中、守備は前の試合で好返球を見せていたライトの原田君がこの日も2つ本塁で刺す送球。落ち着いたプレーが目立ちました。
投手の金城君以外の2人がピリッとしなかったのが誤算。この先の試合に信頼できるのが金城君だけという感じになったのが、ちょっと響いたかも知れません。

でも、2年生ピッチャー金城君と中島君。3番の南崎君が残るので、新チームも楽しみですね。悲願の甲子園を目指してまた期待したいです。