7月24日に瑞穂球場で行われた第2試合、豊川−愛知の4回戦の観戦記です。
シード校の愛知に、ここまでいい形で勝ち進んできた豊川が挑む試合。力は五分で期待通りのいい試合となりました。

豊川
003000000|3 H10 E1
100000001|2 H7 E2
愛知

豊川
金城−長谷川
愛知
本田、大久保−森
投手成績
豊川
金城(11)9回 122球 被安打7 四球4 三振7 失点2
愛知
本田(10)8回 131球 被安打9 四死球3 三振5 失点3
大久保(11)1回 17球 被安打1 四球0 三振1 失点0
豊川の金城君は右のオーバーハンド。まっすぐはまずまず速い。まっすぐに力があるんですが、意外と変化球が多く、効果的にまっすぐを活かす投球が光りました。
本田投手は右のオーバーハンド。ややヒジが伸びたフォーム。まっすぐはなかなか速い。逆球が多くその分苦しみました。変化球を打たせる技術を身につけるともっと楽にイニングを伸ばせると思います。

(試合経過)
1回裏、先頭の墓越が2ベース。送って1死3塁から連続四球で満塁。5番が倒れたあと、6番森がライトへタイムリー。セカンドランナーもホームを突くもタッチアウト。愛知が先制。
2回表、1死1塁から6番長谷川のライトフライを落球。1死1,2塁とピンチも7番和佐田の1塁ライナーでゲッツー。ツキも味方して抑えます。
3回表、先頭の8番金城がヒット。9番谷のバントで連携ミスで1塁セーフ(記録H)。送って1死2,3塁。2番が倒れ2死後3番南崎の当たりはセカンド後方のフライ。最後足がもつれ追い付けず落ちて2点タイムリー。更に2死1、2塁から5番原田がタイムリー2ベース。3−1と豊川逆転。
4回表のピンチをしのいだ愛知はその裏、先頭の4番鈴木が四球で出塁。しかし、バント失敗とゲッツーでチャンスをつぶし、流れを作れません。
6回裏、先頭の墓越が内野安打で出塁。送って1死2塁から3番中西はライトへ大きな当たり。これを豊川のライトの原田が好捕。セカンドランナーはタッチアップで3塁に進んだもののアピールプレーでゲッツーに。痛いプレーが出ます。
7回はお互いに2人ランナーを出すも0点。
9回表、ピッチャー交代、大久保。1死からヒットとエラーで1死2塁となるも、内野ゴロ2つで凌ぎ、最後の反撃を待ちます。
9回裏、2死から5番堀下、6番森、7番坂本の3連打で1点。パスボールで2、3塁となるも最後空振り三振で試合終了。豊川が勝ちました。
豊川は随所にいいプレーが出ました。初回の2点目を防いだプレーも大きかったし、6回の好捕によるゲッツー。いずれもライトの原田選手ですね。3点目のタイムリーもあったし、この試合のヒーローですね。
あと、金城投手が良く投げました。コントロールがいいですし、ボールも力がある。変化球が安定していますし、この先も楽しみですね。
エラーはファールフライの落球だけなので、ほぼノーミス。最後も良く凌ぎました。

愛知は初回のプレーは・・・。僕は回すべきタイミングだと思ったので、紙一重だったと思います。相手のプレーが良かった。
2点タイムリーのプレーは人工芝に足を取られて不運、ということを言われていますが、お互いに私学同士ですし、言いわけはできない。そもそも、ライトの鈴木君が取るべきボールだったと思います。ただ、その前の回の落球もそうですが、守備に不安のある鈴木君の消極的なプレーが招いた失点だった。でも仕方ないかな。分かっていることですしね。
最後の9回2死からの3連打はほんとに見事でした。意地を見ました。本田君ら2年生が残る新チームにつなげていってほしいですね。

審判が逆球になるとボールにするなど、ちょっと判定にブレが見えたのは残念。本田君のような投手は厳しかったですね。

愛知の応援が昨年凄くて今年も楽しみだったのですが、今年はブラバンのテンポが遅くて少し迫力に欠いたのは残念でした。あと、去年は「ジンギスカン」がすごく良かったのに、今年はなかったのも・・・。どうせなら伝統として定着させてほしかったです。