7月21日に阿久比球場で行われた第2試合、横須賀−半田工の3回戦の観戦記です。
昨年見て惚れこんだ桑原投手。その後本人の故障もあって見る機会がなく1年後の夏となりました。彼が見たくて足を運んだ阿久比球場。同じ知多地区の実力校同士の1戦を楽しみに観戦しました。

横須賀
000000010|1 H6 E1
02011100X|5 H8 E3
半田工

横須賀
桑原、佐々木−森岡
半田工
成田−竹内
投手成績
横須賀
桑原(1)4回2/3 108球 被安打6 三振4 四死球7 失点4
佐々木(10)3回1/3 48球 被安打2 三振1 四球2 失点1
半田工
成田(1)9回 134球 被安打6 三振4 四球0 失点1
桑原投手は左のオーバーハンド。フォームがちょっと無理して上から投げているように感じるフォームでした。抜けた感じのまっすぐが多く、低めに伸びる球が来ない印象。あと左バッターに投げにくそうにしていました。まっすぐはそこそこ速い。
佐々木投手は右のスリークォーター。まっすぐはなかなか。全体的にボールが高かった。
成田投手は右のオーバーハンド。柔らかい腕の振り。まっすぐはなかなか。インコースを上手くつかって、広くストライクゾーンを使う印象。安定していて打たせて取るピッチャー。無四球は見事。

(試合経過)
1回裏、先頭の柿添に四球。3番成田のヒットや四球で2死満塁までいきますが6番が倒れ0点。
2回表、先頭の4番梶原がヒット。バント失敗の後、6番神谷のバントで内野のカバーミスでヒットに。しかし、7番8番が倒れ0点。
2回裏、2死3塁から1番垣添がショート内野安打タイムリー。この時にエラーもあって2塁に。2番川津もヒットでつなぎ、1、3塁から3番成田がライトへタイムリー。1塁ランナーは3塁狙って好返球でタッチアウトも半田工が2点先制。
4回表、1死2塁からショートライナー。バウンドしたか微妙だったため1塁へ送球したがそれが悪送球。結果2塁ランナーホームイン。ただ、その後アピールプレーで飛び出していたとアウトに。戻ってたのに…これはおかしな判定。
4回裏、2死無走者から四球、盗塁で2塁へ。2番川津が1塁線を破るタイムリー2ベース。3−0
5回裏、この回も2死無走者から連続四球で2死1、2塁。8番竹内がセンターへタイムリー。ここでピッチャー交代、佐々木。佐々木は変わりっぱな9番金銅に四球で満塁としますが、1番柿添をきわどい球で見逃し三振に切ってなんとかピンチを抑えます。
6回裏、先頭の川津のレフトへの当たり、レフトに守備で入っていた桑原がフラフラしながら追い付けず2塁打に。送って1死3塁から4番須田がタイムリー2ベース。5−0
7回表、先頭の梶原がキャッチャーファールフライを落球で命拾いした後に2ベースで出塁。しかし後続が倒れ2塁に釘付け。
8回表、2死3塁から2番佐々木の三遊間深い当たり。送球が逸れ記録タイムリーエラー。5−1
そのまま半田工が勝ちました。
まずは横須賀の桑原君。たしかに去年もそんなにスムーズなフォームではなかったように思いますが・・・。やっぱり故障の影響かなぁ。ボールに勢いがなかった。もともと細かいコントロールはないと思うのですが。
まだ、野球はやると思いますので、しっかり体を治して、スムーズでボールに力の伝わるフォームを身につけてほしいな、と思います。
結果的に4回の判定も痛かったですね。4番の梶原君に送らせて作ったチャンスでしたし。僕はミスジャッジだと思います。ランナーはアウトの判定で戻ってました。で、悪送球を見てからスタートを切ってましたので、間違いなくタッチアップは成立してたと思います。その前のライナーでのキャッチももっと選手に分かるようにジャッジしてあげれば、1塁に投げなかったでしょうから、審判の不手際に思います。

ただ、半田工のエースの成田君の投球が見事でした。びっくりするような球威はないのですが、とにかくストライクゾーンが広く感じる使い方をする。その上で無四球。こうなると崩すのは難しいですよね。
打線も1番2番がともに3出塁。しっかりボールを見極めて、桑原君を苦しめたのは見事でした。この当たりは同地区対決ならではかもしれませんね。

でも、半田工は強いと思います。全尾張の春を制したのはだてじゃないと感じます。この後も期待ですね。

阿久比球場は久々にきましたが、ファールゾーンはいつ来ても広いな、と感じます。あと、アナウンスの丁寧さは随一。電光掲示板がないですが、すごく分かりやすいです。音響の悪い熱田、瑞穂は見習ってほしいです。