9月11日に小牧球場で行われた第1試合、刈谷−天白の観戦記です。
21世紀枠の本命として大会に望んだ刈谷に地区予選を1位で抜けて、このところ名古屋の公立では1番手になりつつある天白が挑む一戦。
期待に違わぬ好ゲームとなりました。

刈谷
000001400|5 H8 E0
000000000|0 H3 E3
天白

刈谷
清水−北村
天白
乾−清水、瀬戸下
投手成績
刈谷
清水(10)9回 117球 被安打3 四球0 三振9 失点0
天白
乾(1)9回 140球 被安打8 四球5 三振5 失点5
刈谷の清水君は左のスリークォーター。背番号は10番ですが、夏の大会では1番を付けていて、初戦を任されるなどエース格。まっすぐはぼちぼちですが、スライダーが大小あって、ツーシームかな?コーナーに投げ分けてくるので、見た目以上に打ちにくいピッチャー。打球への反応もいいです。
天白の乾君は、右のオーバーハンド。テイクバック小さい。中日の浅尾に似ているフォーム。まっすぐはなかなか速い。荒れ球。

(試合経過)
1回表に、3番鈴木が四球で出た後盗塁を決め、相手の気が逸れた時に3塁も陥れて2死3塁にしましたが、4番の服部がちょっと打ち損じてライトフライ。
2回表は1死2,3塁でスクイズを仕掛けるもピッチャー正面で憤死。直後に盗塁失敗もあって無得点。
3回表も内野安打から四球とエラーで無死満塁となりますが、3番4番が倒れ、連続してチャンスを逃す。
天白も1回裏に1死から2番安藤の2ベースからチャンスを作るも得点できず。
2回裏は先頭の金森が3ベースも後続が倒れ0点。
3回裏も2死2塁から3番足道の痛烈なPライナーを清水がはたき落してアウトに。お互いにチャンスを活かせない序盤になります。
4回、5回とチャンスらしいチャンスがお互いなかったのですが、6回表、先頭の鈴木がヒット。ここで2盗、3盗を決め無死3塁とし、4番服部がセンターへタイムリー。刈谷が先制。尚も、盗塁や牽制エラーで無死3塁と攻めますが、スリーバントスクイズ失敗(三振)などもあって0点。1点で踏ん張ります。
7回表、2死3塁から2番大原がタイムリー3ベース。3番鈴木にもタイムリーが出て3−0。更に4番服部が詰まりながらレフトスタンドへ運んで2ラン。5−0と一気に勝負を決めます。
結局天白は4回以降、刈谷の清水にパーフェクトに抑えられ、刈谷が初戦を突破しました。
刈谷の注目はやっぱり4番服部君。
エースナンバーを背負い、4番で主将。ゆう3から、おどおどして見えると伺っていましたが、結構指示を出していたし、積極的に足でチャンスを拡大するなど、引っ張る姿勢が見えました。打撃でも序盤は服部君が打っていれば、という展開でしたが、6回に自らが先制打。7回のホームランも打った瞬間は詰まって見えたのがオーバーフェンス。正直パワーに驚きました。
他で目立ったのが3番鈴木君の足。都合5盗塁決めたのかな?彼が出るとシングルが2塁打、3塁打になる。そんな武器を感じる足でした。
ただ、2回戦で負けちゃったんですよね。
こうなると来年の夏を目指すことになりますが、タレントを揃っていますので、また春に成長した姿をみたいです。

天白の注目は夏まで約3年間チームを支えた森君が抜けた後を任されたエースの乾君。
球は速いと伺っていましたが、確かに速かった。適度に荒れるので、余計打ちにくいかもしれません。
後は無駄な四球をなくせば・・・。こればっかりは仕方ないと思いますが。結局四球のランナーは返してないですし、彼のリズムなんでしょうね。でもやっぱり球数は増えてしまいますので、少しでも改善したいところ。

あと、ヒットを打っていたのが2番安藤君、5番金森君。1年生というのを聞いたので、これからも期待したいですね。
ショートの足道君を中心に守備も頑張っていました。好チームでしたね。