7月28日に岡崎球場で行われた準決勝第1試合、中京大中京−碧南工の観戦記です。
シード校として公立ながら、成章、愛産大工を倒しベスト4に進出した碧南工が中京大中京にどこまで食い下がれるかに注目して観戦しました。

中京大中京
002001004|7 H11 E0
000000100|1 H5 E1
碧南工

中京大中京
浅野、森本−磯村
碧南工
片山−山藤
投手成績
中京大中京
浅野(10) 7回1/3 95球 被安打5 四球1 三振7 失点1
森本(1) 1回2/3 15球 被安打0 四球0 三振1 失点0
碧南工
片山(1) 9回 128球 被安打11 四死球5 三振2 失点7
中京大中京の浅野君は左のオーバーハンド。春に比べてヒジが上から出ている印象。球威もMAX133kを記録し、かなり上がっていました。丁寧に投げていましたね。
森本君は右のオーバーハンド。MAXは134k。低めにきっちり投げ込んでいました。
片山投手は右のオーバーハンド。柔らかい腕の振りが特徴。MAX129k。緩急と内外をうまく使って抑えていました。

(試合経過)
1回の表を三者凡退で打ち取り、2回表も1死2,3塁から内野ゴロ2つで0に抑え、素晴らしい立ち上がりを見せた片山。
しかし、3回表、1死2、3塁から3番森本がレフトへタイムリー。磯村凡退の後、5番岩井川がセンターへタイムリー。2−0と中京が先制をします。
その後も碧南工の片山はピンチの連続ながら5回を2点に抑えるナイスピッチング。
一方の浅野は5回までパーフェクト。一人のランナーも許さず。
6回表、2死2塁から1番小木曽がレフトへタイムリー2ベース。3−0
6回2死から9番伊藤凌が初ヒット。
7回裏、1死2、3塁から5番友延がセンターへタイムリー。尚もチャンスでしたが、6,7番が倒れ3−1。
8回裏、1死1、3塁からピッチャー交代、森本。リリーフ成功。
9回表、1死満塁から5番岩井川がインコースをうまく打って2点タイムリー。更に1、3塁から6番堀井がライトへタイムリー。1塁から岩井川ナイスランでホームイン。7−1
そのまま中京が逃げ切り。決勝進出を決めました。
碧南工はここまで片山君が一人で投げ抜き勝ちあがってきました。
成章、愛産大工をしっかり抑えた力がどんなもんか、注目しましたが、中京打線に一歩も引かないナイスピッチング。
疲れもあってか球威はそんなにないんですが、大胆かつ繊細に投げていた印象。9回に4点を失いましたが、そこまで勝負にしたのは、結局碧南工だけ。素晴らしい戦いぶりでした。

中京は浅野君が素晴らしい投球。ただ、決勝戦もそうですが、はっきり限界も出るピッチャー。森本君が場面にこだわらないだけに、スパッと替える戦法で甲子園でも戦いたいところですね。
苦しいところでタイムリーを打つのが、小木曽君、岩井川君。森本君、磯村君はマークが厳しくなるでしょうから、この2人の活躍に期待ですね。
あと、嫌らしいところで仕事をする岩月君もさすがV戦士です。