7月23日に瑞穂球場で行われた愛知−愛産大工の4回戦の観戦記です。
シード校愛産大工に挑む古豪愛知。愛知の投手陣がどこまで愛産大工を抑えられるかにポイントを置いて観戦しました。

愛知
020100000|3 H11 E0
30000021X|6 H12 E0
愛産大工

愛知
大谷、中島−白谷、森
愛産大工
小澤−佐藤
愛知
大谷(11)7回 105球 被安打10 四死球3 三振3 失点5
中島(1)1回 11球 被安打2 四球0 三振0 失点1
愛産大工
小澤(1)9回 148球 被安打11 四球2 三振3 失点3
愛知の大谷投手は右の変則サイドハンド。3塁側にステップをしてクロスに投げ込んできます。コントロールは大雑把です。いろいろ変化を付けて工夫して投げていました。
中島投手は右のオーバーハンド。力投型のピッチャー。2年生ですし、球威はあるので楽しみです。
小澤投手は右のアンダーに近いサイドハンドに替わっていました。球威は以前よりも落ちた印象。

(試合経過)
1回表、愛知は1死から2番鈴木が3ベースを放ちチャンスを作るも、3,4番が倒れ先制ならず。
1回裏、1死2塁から3番水野がレフトオーバータイムリー2ベース。4番犬飼にも3塁線を破られ連続タイムリー2ベース。この時に愛知のサード加藤が肩を痛めたかで中断。結局交代に。更に1死1、2塁から6番山口が詰まりながらレフトへ運びタイムリー。3点を愛産大工が先制。
2回表、1死1、3塁から8番大谷がセンターへタイムリー。更に1死満塁から1番中西が犠牲フライ。3−2
4回表、1死1、3塁から9番白谷のセーフティスクイズが決まり、1塁もセーフ。同点。尚も1,2塁で逆転のチャンスでしたが、1,2番が倒れ同点どまり。
4回裏、5回裏と愛産大工がチャンスを作るも活かせず膠着状態に。
均衡を破ったのは愛産大工。7回裏、1死3塁から4番犬飼がインコースをレフトへ勝ち越し2ラン。5−3
8回裏、ピッチャー交代、中島。2死3塁から1番竹内がライトへタイムリー。6−3
愛産大工が勝ちました。
正直、初回に3点取られたときは、一方的になるかとも思ったのですが、そこから愛知の大谷君が良く踏ん張りました。
愛知も1回でも逆転できれば勝機も生まれたのですが・・・。8回は一か八かのプレーが裏目。状況を考えればシングルで止めてほしかった。
ホームランにしても4番に対して1塁が空いている状態でインコース。勿体無いといえばもったいない投球でした。
でも、追い付いてからも5番打者を1回の守備から欠く中でよく頑張ったと思います。伝統校の意地は見せてもらいました。

愛産大工は正直苦しい展開だったと思います。中盤はどっちかといえば愛知が押していたし。
ただそこを4番の一振りで突き放したのがシード校なのかな?と思いました。
小澤君もタイプ的にはゾーンの狭いこの日の審判は合わないと思うのですが、丁寧な投球で逆転は許さなかった。これが勝ちを呼び込む投球だったと思います。エースのピッチングですね。

愛知のスタンド応援がすばらしかった。夏の華やかさを実感させてもらいました。
「ジンギスカン」の音楽が耳から離れません。これから流行るかな〜。