7月19日に小牧球場で行われた第2試合、享栄−愛知啓成の観戦記です。
2回戦屈指の好カードとして、たくさんのお客さんの前で行われたこの試合。さすがにレベルの高い試合でしたが、1チャンスで明暗を分けました。

享栄
000100010|2
06000000X|6
愛知啓成

享栄
川口、杉本−松岡
啓成
河野、木村、河野、中川−坂
投手成績
川口(1)7回 95球 被安打9 四死球3 三振3 失点6
杉本(11)1回 9球 被安打0 死球1 三振0 失点0
啓成
河野(9)3回0/3 49球 被安打3 死球2 三振2 失点1
木村(10)0/3 5球 被安打0 四球1 三振0 失点0
中川(1)6回 75球 被安打4 四球0 三振3 失点1
川口君は右のアンダーハンド。球威はあんまりない。コントロールが急に悪くなるケースがある。
杉本君は左のオーバーハンド。球威はあるもののコントロールがばらついていた。
河野君は右のスリークォーター。丁寧に投げることを心がけていた。
中川君は左のオーバーハンド。さすがの球威を見せる。

(試合経過)
2回裏、2死満塁から1番石田がセンターへしぶとく落とし2点タイムリー。更に2死満塁から3番野田賢がセンターへ2点タイムリー。続く中川が2点タイムリー3ベース。この回打者一巡で6点。6−0
4回表、無死1、3塁でピッチャー木村。四球を出してレフトから河野を戻す。押し出し死球で1点。ここでピッチャー中川に交代。中川がホームゲッツーなどでピンチを切り抜ける。6−1
6回、7回と啓成はチャンスを作るも得点できず。
8回表、代打榎本が甘いスライダーを捉えてレフトへソロホームラン。6−2
9回表、1死1、2塁までいきましたが、痛烈なピッチャーライナーを中川が好捕しゲッツーで試合終了。啓成が勝ちました。
まずは啓成の先発が河野君だったことに驚かされました。啓成の岡田監督は、エースを後ろに残す戦い方を好みますね。
また、川口君を想定して、逆方向を中心に打ってきているのが良く伝わりました。うまく乱調に付け込んで2回をビッグイニングにしましたね。
そこからコールドにできないあたりが、現在の啓成の打力の弱さなのですが・・・。
中川君はさすがの投球。河野君も丁寧に投げていたし、ある程度目処がついたのは大きいです。
守備はすばらしかった。できる限り失点を防いで競り勝つ野球で勝ちあがりたいところですね。

享栄は私学4強の意地を見たかったですが、ほとんど見れませんでした。川口君は予想された制球難が顔を出してしまったし、なにより大きく負けている状況でバントの構えをする4番に寂しさを感じました。
9回にチャンスを作ったのが2年生。新チームはこの選手達と杉本君が中心になります。学校としても背水の陣だと思いますので、頑張って欲しいですね。

ここ何年かの夏は啓成が上回っていますが、今日の戦いぶりでも啓成はまったく気後れを感じさせませんでした。強さは過去のチームのが強いな、と思ったりもしますが、精神的な積み重ねの強さを啓成に感じましたね。